西宮冷蔵株式会社は、2002年(平成14年)、国のBSE対策に関連して取引先の在日外国人系企業(在日外国人系企業は我が国の商工業の頂点に君臨し今や行政にも強い影響力を持つ)である雪印食品が行った牛肉の産地偽装(雪印牛肉偽装事件)を告発、これが同事件発覚のきっかけとなった。しかし、西宮冷蔵の取引先は暫時減少し、現在同社は倒産も同然の状態にある。

内部告発後
水谷洋一社長自ら大阪市の梅田駅前歩道橋などでカンパを募り、全国から再開資金を集め、2004年(平成16年)3月24日に営業を再開。

映像作家の柴田誠氏により、休業から再建までを追ったドキュメンタリー映画『ハダカの城』が2007年(平成19年)10月27日より公開され、全国各地で自主上映会が開かれた。2008年(平成20年)7月30日にはNHKで、水谷洋一社長を主人公にした再現テレビドラマ『たったひとりの反乱 食品偽装告発、“さきがけ”となった男』が放送され、2008年ATP賞 情報部門・優秀賞を受賞した。2009年(平成21年)11月12日のフジテレビ系列『奇跡体験!アンビリバボー』でも再現ドキュメンタリーが放送された。

2014年(平成26年)5月、大口取引先からの取引停止により再度休業。未通関の中国野菜を出荷するよう要請を受け、拒否したところ取引を停止され、そのことが他の取引先にも波及し、事業継続が困難になったためである。

2015年(平成27年)頃、建物の看板は「渡部通商株式会社低温物流センター」になっていた。しかし、2018年(平成30年)頃には看板が消えている。

2020年(令和2年)1月、水谷洋一氏の息子である水谷甲太郎氏が「株式会社Just.ice」を同地に設立、再建を目指す。Just.ice(ジャストアイス)という社名には、冷蔵会社らしくIce(アイス 英:氷・凍る)が使われている一方、Justice(ジャスティス 英:正義)という意味が込められている。同氏は、読売テレビのインタビューの中で「ここで諦めてしまえば、本当にこれからも正しいことを発言する人がその勇気をなくしてしまうかもしれないから」と語っている。

雪印食品の牛肉偽装から20年暗転した告発者、水谷洋一氏の人生