潜在意識と量子力学
〝引き寄せの法則〟
〝思考は現実化する〟
〝波動の法則〟
言葉は違っても言いたいことはどれも同じ。
だが、
思考は現実化はしないし、
引き寄せたいことをすべて引き寄せられる訳でもない。
波動の法則は自分の発するエネルギーと同じ波動のものを現実化するというものだが、
これに関しては確かにそうだと思う。
ただ、この波動も意識的にどんな波動でいるかというよりも無意識レベルの波動がどういうものかということになる。
無意識がネガティブMAXならそのような現実ばかりか現れるようになるし、
無意識があらゆるものに感謝する状態なら起きることすべてが感謝につながる。
だとしたら、考え方一つじゃないかと言われそうだが、確かにそうだ。
ここで量子力学の実験とこの波動の法則についての関係性について考えてみたい。
量子力学で有名な二重スリット実験。
量子は波と粒の2つの性質を有するというものを証明したものだが、
その二重スリット実験において、面白いのは観察者が2つのスリットのどちらをより多く通って欲しいかを強く意識した結果、強く意識したスリットを通過する量子が多かったという結果だ。
これに関しては、ある種〝思考は現実化する〟が証明されたかのように思える。
ここで一つポイントになるのが、この二重スリット実験において、右のスリットを通ろうが、左のスリットを通ろうが、観察者には何のメリットもデメリットもないと言うことだ。
何が言いたいかと言うと、意識の無意識の不一致が起きない。
通常、人が何かを願うとき、それを願った瞬間にそれが叶うことと正反対のことが無意識の中に湧き上がる。
例えば、
宝くじで10億円当たりますように!
を願うと
「どうせ無理」というのが意識しなくても無意識に湧き上がる。
この脳の双極性の働きによる正反対の意識が無自覚自動的に起こることにより、普通の人は思考は現実化しないどころか、むしろ願ったことと別の現象を引き寄せる結果になってしまう。
こういった性質を踏まえて、多摩大学大学院の教授である田坂広志先生は、著書『運気を磨く』の中で次のようなことを述べている。
心の中にポジティブな想念を思い浮かべるのではなく、心の中のネガティブな想念を取り除くことが大切である、と。
多くの方が無意識レベルにネガティブな想念が溢れている。
幼少期の体験、今生きる日常に溢れるニュース。
脳の性質上、生き残りを最優先に考えるのであればポジティブな出来事よりもネガティブな出来事の方に過敏に反応するのは当然のことだ。
故に、無意識レベルのネガティブな自動反応により現実をネガティブなものにしないためにも、このネガティブな想念の除去か非常に重要になる。
これに取り組まないまま、何かことを成そうもしても無意識の自動反応が邪魔をするからだ。
・過去を見つめネガティブな記憶を癒し
・未来を見つめそれがなぜ人生に必要だったのかと解釈する
・そして、過去と未来から紐解いた自分の人生のシナリオが心の底から腑に落ちたとき
・行動が変わり、本当の人生が動きだす
・そこで起きる奇跡のような偶然の一致をシンクロニシティという
これは僕の勝手な解釈では、奇跡のような体験が偶然起こるというよりも、
映画の脚本のように、元々仕組まれていたシナリオが動き出したにすぎない。
元々、人生は奇跡のようなシナリオが脚本として仕組まれている。
それを無意識の抵抗で拒否し続けてしまうと人生が終わるときに後悔することになる。
それを受け入れて、すべては導かれていると感謝の気持ちで一つ一つシナリオを進めていけば、それはまさに自分にとっては奇跡のような人生。
昨日、たまたまこの映画を見てそう思った。
ベンジャミン・バトン
数奇な人生
映画だけの話ではない。
すべての人が神様から送られた奇跡のような人生のシナリオを持っている。
と、僕は信じている。
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