瞑想、はやってますね!
最近は「瞑想をやってるんだ」と言っても、そこまで変な目で見られなくなりました。
ちょっと前は、瞑想やってるなんて言ったら
大丈夫? 洗脳されてない?
ツボ買わされてない?
空中浮遊できる?
なんて言われたもんでした。
さて前回、前々回と、世の中にある瞑想法の中で、私が調べたり、体験したことがあるモノを、ザックリと4つ紹介しました。
瞑想ってたくさんある! いろんな瞑想法を紹介するよ!①
https://ameblo.jp/shiko-kankaku/entry-12580967495.html
ヴィパッサナー瞑想/禅~いろんな瞑想法を紹介するよ!②
https://ameblo.jp/shiko-kankaku/entry-12581559907.html
今日はその続き、5つめから紹介しますね。
【⑤チャルーンサティ】
こちらはちょっと変わった面白い瞑想法です。
「気づきの瞑想」と言われています。仏教系瞑想では、この「気づき」というものが、とても重視されています。
「気づき」とはなんでしょうか。
例えば、何かボーっと考え事をしていて、知人が目の前に来たのに気づいていない。
しばらくして ( ゚д゚)ハッ! と気づく。
ああ、いたんだ!
この「気づき」です。
意識が、
頭の中の世界 ⇒ 目の前の現実
と移った瞬間が、「気づき」の瞬間です。
頭の中の概念や思考世界ではなく、現実の世界にハッキリと明晰に「気づく」こと。
これが仏教系瞑想では重視されています。
チャルーンサティでは、この「気づき」を鍛えます。
座って、手を膝の上に置いた状態から始めて、手を上げたり、下げたり、決められた動きをします。
ちょっと説明しにくいので、動画を貼っておきますね↓
https://www.youtube.com/watch?v=gcBeC6Qdg9k
その手を上げたり下げたり、動かしたタイミングで、手に意識を向けます。
手に「気づく」んです。
これ、一見簡単なようで、なかなかできません。
手を動かしながら、何か別のことを考え始めて、手に意識が向いていない、という状態にすぐなります。
おっと、手のことを忘れていた
となって、手に意識を戻します。手に「気づき」を向けるんです。
このトレーニングをすることで、思考の世界から抜け出し、現実の世界、現実の肉体に、ハッと「気づく」。その力を鍛えるんです。
この瞑想法は、タイの仏僧、ルアンポー・ティアン師によって作られました。
目を開けて、動きの中で行うので、眠くなったり、ボーっとしたりしにくく、初心者にはやりやすいです。
また、一般的な座って目を閉じる瞑想では、やりすぎると、心の奥にあった嫌な記憶がよみがえって気分が悪くなる、などの副作用が起こることもあります。
しかし、チャルーンサティでは、そのような副作用が起こりにくく、安全性が高いと言われています。
【⑥シャンバラトレーニング】
あまり日本ではメジャーではないですが、アメリカではメジャーな瞑想法です。
1950年代の中国軍チベット進行により、アメリカに亡命したチベットの仏僧、チョギャム・トゥルンパ師が広めた瞑想法です。
瞑想法としては、
・座って呼吸に意識を向ける瞑想
・体の感覚、思考、感情、外の世界全てに意識を向ける瞑想
・歩く瞑想
などがあります。
他の瞑想法とそれほど違いはないですが、1つ特徴的なのが、目を開けてやる、というところです。
今まで紹介した、「マインドフルネスストレス低減法」や、「ヴィパッサナ―瞑想」では、座る瞑想は目を閉じてやります。
一方、「シャンバラトレーニング」や日本の「禅」などは、目を開けてやります。
目を開けてやると、視覚や聴覚が効きやすく、外の世界への気づきが強まる感じがします。
一方で、気が散りやすくなるかもしれません。
私は、この瞑想法を結構やりましたが、習おうと思った理由は二つあって
①目を開けてやるのがやりやすかった
それまで自分で我流の瞑想っぽいことをやっていたんですが、その時目をあけてやっていたので、それに似ていてやりやすかったからです。
※我流の瞑想はおススメしません!
②先生が信用できた
それまで、瞑想会や瞑想合宿に単発で出たりはしてましたが、基本一人で瞑想をしていたので、自分の中で本当に様々な疑問が湧いてきていたんです。
瞑想ってスポーツと似ていて、やっている内にどんどん自分の状態やレベルが変わっていくんですよね。
前には感じなかった感覚を感じたり、思考が変わってきたり、そういうことが少しづつ起こるんです。
あれ? 今までと感覚が違うけど、これでいいんだっけ?
この感覚はなんなんだろう?
ちゃんとできているんだろうか?
など、いろいろな疑問がわいてきます。
たまたま参加した瞑想会で、そのたまった疑問を先生にバンバンぶつけたら、全てスパスパと答えてくれる。
それも本で読んだ知識とかではなく、経験と実感に基づいてちゃんと答えてくれる。
ああ、これは信用できるな。
そう思ったからです。
さて、三回にわたって様々な瞑想法を紹介してきました。
しかし、他にもまだまだ瞑想法ってたくさんあります。
これから瞑想をやろうと思っていて、何をやろうか迷っている方は、実際に瞑想会に参加するなどして、いろいろ試してみてください。
瞑想を誰か先生に習おうと思ったら、調べるときのポイントは、その先生の先生は誰なんだ? その先生はどこで習ったんだ? というところです。
ちゃんとした先生なら、どこかで伝統的な瞑想法を習っているはずです。出自がハッキリしている先生の方が安心ですね。