はじめて装具を着けずに外に出た。

 

 昨日は理学療法士がきてくれる日、この前、装具を外してリハビリをしていく事を認めてもらったことは(半分暗黙にとはいえ)担当の理学療法士達を間で知悉してもらっているはずです。

 

 万一、

"え〜、、それは無茶や"

てなことになっていれば昨日あたり、

"やっぱり装具つけなはれ"

 

てなことになるかもな…

ちょっと怖かった(^_^*)…

 

 昨日やってきたのは、今まで2〜3度ほどしか来たことがない若い男性の理学療法士で、やはり経緯を知っているらしくて、装具をつけずに迎えた私を変な顔もせずに応対してくれた。

 

 2〜3度の遣り取りの後、

"装具なしで外には出歩いたことは?"

"この前、装具を外すことを認めてもらったばかりであるはずがない"

というと、

"じゃあ今日は出掛けてみますか?"

 

 おおッ、こら思いがけない申し出で!

ちょいと怖いけど願ってもないですぅ〜

 

 といって簡単にいくはずがない。

 

 なにしろ、靴を履くこと自体が入院をしたその当日以来やから、1年3ヶ月ぶり、麻痺で爪先が動かず、靴を履くのも一苦労…手伝ってもらってやっとの思いで外に出た。

 

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 怖いな……

 麻痺足の脹脛を支える装具のありがたさが今更の様によくわかる…

気を許して力を抜けば、ガクッと後ろ向きにズリ落ちる様な感じ、、

 

 装具をつけて歩く半分ほどのペースでしか歩けないし、逆に変な方向に支持力が要る。

 

 家の中で歩くのとは緊張感が違う所為か疲れかたがまったく違う。

いつ転倒するか…ちぅ、、

 

 しかし、ここで頑張らんと装具なしで歩く自信が挫ける気がする。

 

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 なんとか無事に帰れた。

転倒せすに済んだ……もう何をする気も起こらない。

 

 夕方、奇しくも近所に住む友人がシュークリームをもって訪ねてくれた。

 

 流涎(よだれをたれること)に、クシャクシャの酷い顔をしていたであろう俺に、なにくわぬ素知らぬ明るい顔をむけてくれた。

 

 救われるよな……