「ねえ。ファントムしたい」




昼下がりのお茶の間四畳半(嘘)。
改め、おなじみ四季家のマイルーム。

今はその中央に陣どるおコタに膝を入れながら突然そんなことを呟いたのは、白いケモミミが頭上に立ったオッドアイ、こと白四季さんだった。




「はぁ」


↑首を傾げる四季さん




「はい」


↑うんうん、と頷く猫四季さん




「似合うと思います」


↑にっこり応援する四季姫さん




集まった三人は、揃って彼女の言葉を肯定する。
いや、若干1名首をかしげているだけだけど、その姿勢は少なくとも否定はしないととって良さそうだった。




「……そう。私ね、ファントムしたいの。私がね?したいの。




「??それは、はい、別に良いのでは……?ダメなんですか?」




猫四季さんはそう言って四季さんに訊ねるように視線を送る。
四季さんも当然それに、いいと思いますよ?と繰り返すように肯定した。




「はい。さっきも言いましたが、ファントムは白四季さんによく似合うと姫は思います。
試遊動画、なるものをYou○ubeで拝見しましたが、お見事でした。あれは四季ーずの中から選出するとしたら、間違いなく白四季さんにこそ相応しいかと。
Br刀にはないスピーディ&トリッキーさ、PP特化という性質、そしてヒーローとはまた違うなりの必殺技。あれこそまさしく、ざ、厨二。
そもそもファントムという名前からして厨二属性真っ盛り。ライフルやロッドは少し白四季さんには重い印象ですが、刀はイメージぴったりでした」




厨二厨二言うなっ!
……ま、まぁそう、そういうことよ。そうでしょ?そうよね。私、向いてるわよね。。
だからあの……私がやるので良いのよね?っていう、確認をね?その……今のうちにしておきたかったってこと。。。」




何やら歯切れが悪い様子に、余計に首を傾げる御三方。


まぁ、あの言い方では仕方がない。ちょうどこちらの準備もできたことだし、ここはひとつ、私も参戦するとしよう。




「つまり白四季様は、『新たにファントム四季とかそんな新キャラを作ったりしないわよね?』と仰っているのです」




そう言って私は、お茶菓子の乗ったお盆を手に台所から居間に入る。
白四季さんは気まずそうにこちらを一瞥したあと黙って目をそらす、という肯定の仕草をしてみせた。あざとい。あと可愛い。




「なるほど!」




「あ、あははー…………どうなんでしょうねー…………」




納得する猫&姫さんと、こちらはこちらで目をそらす四季さん。。
私はそれには構わず、コタツの前に膝を下ろしてお盆からお茶、お菓子をそれぞれの前に並べていった。




「ありがとうございます。メイドさんもどうぞ、おコタに入ってだらけてください」




「いえ。私はメイドですから。皆様と一緒に並んでなd「まぁそう言わず。はい、ゲットです」




下がろうとする前に手を掴まれ、席を詰めた姫さんの隣の空間に軽く引っ張られる。。


……こうまでされると断るのも失礼だろうか。
仕方なく、ありがとうございます、と素直に座り直して膝を入れる。




姫さんは私がしっかり隣に腰を下ろすのを確認して満足したのか、はい、とにっこり笑顔で笑いかけてくれた。
狭いんだから無理して入れることないのに。




「……お菓子、ありがと。貴方もゆっくりなさい。
で、まぁ、そういうことよ。分かった?貴方だからね?そこの目そらししてる金髪!これ以上変なの増やさないでよね!?」




ひょいっと片手でお菓子を拾いつつ、ビシっ!ともう片手で目そらししてる四季さんに指をさす白さん。
四季さんは相変わらず目を逸らしながら、ついに両手でケモミミを畳んで目を閉じだした。。。




「わ、私だって好きで増やしてるんじゃありません!
何かこう、突然に?降って沸いた500ACが?的な?
自分のいろんな属性が擬人化されて並んでるのを見るのなんて、なんにも楽しくないんですからね!?」




「あ、あははー……ちょっと耳が痛いです」




今度は猫四季さんが目をそらす番に。。
それを言うと私も姫さんも同じ、勢いでポーイと作られてしまった系キャラなのですが、その辺り私達は割と太いのであった。精神的に(重要)。




「もう何人いると思ってるのよ、11人よ!?同じ顔が!じゅう!いち!にん!
もーいいでしょ……もういらないでしょう、さすがにいくらなんでももういいわ見飽きたわ!って読者さんに見放されるからもうやめましょう?ね??

あ、かといって全然違うキャラならファントムしていいって言ってるわけじゃないからね?私が言いたいのは、ファントムは私がやるからほかの子でやらないでよね!?ってこと!」




「四季も新四季ーず参入反対運動には大いに賛成しますが、でもなんで白四季さんが嫌がるんです?
よろしいじゃありませんか、それくらい。どうせあなたは刀メインなんでしょう?他武器を使う子がいた所で、何か不都合ある訳でもないでしょうに」




そう四季さんが言うと、む、と詰まる白さん。




言われてみれば確かにそうか。別に、クラスが被ったところで不都合がある訳では無い。
なんならこれまで猫四季さんとは同じBrだった訳だし、幼女さんと姫さんなんかはメインもサブも同じFiHuである。




それを嫌がるのは何故なのか。
四人揃って疑問の視線をぶつけていると、白四季さんは、




「………………だ、だって。嫌じゃない。その、負けたくないし………………」




ぼそぼそと聞き取りずらい声でごもりながら、でも確かにそう言った。




「…………なるほど?要約すると、
『同じクラスだと純粋に比べた時勝ち負けが見えちゃうから嫌』という訳ですね。。。




「そっちじゃないわよ!
ってああいや、別にそっちでもないけど!!




突然顔を赤らめながらぶんぶんと両手を振り回して否定するざ、つんでれ。。。
これには四季さんも呆れ顔でただ見つめるばかり。。




……ちなみに説明を補足しておくと、初めの『そっち』というのは来るのかも分からないファントム四季(仮)のことで、
二度目の『そっち』というのは彼女の想いびt、もとい宿敵?的なとある刀使いさんのことである。


四季さんが『ファントム四季に負けたくないんですね』と言ったところ、
白四季さんが『ファントム四季にじゃないわよ!あ、いや、別にgrindaさんの事でもないけど!!』と勝手に自爆した、という流れ。





「あ、あざとい……!」




「はい。もはや1周回って狙っているとしか」




「さすが白さん。あざと可愛いです」




「う、る、さ、いっっ!!!」


















はい!というわけで、四季家のファントム会議でしたー!




未だにファントムは新キャラを作るか、それとも白四季さんだけにするか悩んでおります……。。
白四季さんも実際にやってみて合わなければ戻ると思いますから、その時は新キャラになるのでしょうけど。




試遊動画拝見しましたが、刀もロッドもかっこよかったんですけど、ライフルがもーとにかくかっこよくって!
そちらも使いたいんですよねー!なんですか、あのファン○ル!!←
うわー、まだもうちょい先ですけど悩みますーー!!!