がちゃっ、と勢いよく開いた玄関の戸に、ついこちらも勢いよく振り返っていた。
交差するのは、玄関から繋がるキッチンを掃除していた私と、帰ってきた彼の目線。
おそらくどちらの目もばったりばっちり重なった驚きで丸くなっていたと思う。。
が、彼はすぐにいつも通りの平淡な表情を取り戻して、
「ただいま、四季」
「は、はい。お帰りなさいませ、ご主人様」
「今日は何とか(もぐもぐ)、帰ってこれそうだったから(がつがつ)、帰ってきた(ずずーっ)」
即席のお茶漬けを食べながら、彼はそんな見ればわかることを改めて口にした。
帰ってきたタイミングでの時刻は、15時過ぎと言ったところ。
そして15:50分には出るという。そう長く休憩できないと言うのでは、むしろ疲れてしまうのではないか。
「ご無理、してませんか?四季のことは気にせずともよいのですよ?」
「ありがと(もぐもぐ)、大丈夫だよ(ずずずーーっっ)」
「大分慌てて食べてらっしゃいません??」
「時間ないからな」
どっちですか。。。
ちょっと笑いながらガツガツ勢いよくご飯を流し込むご主人様。。。はえぇ。あと速い。
「あ、あんまりがっついてると消化するのが大変ですから……」
「よく噛みまふ(ずずずずーーーっ)」
何でしょう、今日はコントしに帰ってこられたのでしょうかこの方
お昼に時間があると、彼はたまにこうしてご飯を食べに帰ってこられる。
それは自分がそうしたいからなのか、それとも私への気遣いなのか。
どちらにせよ時間が押してるのに無理することはないのだけど。
それでも、正直なところを言うと、やっぱりちょっと嬉しかった。
本音のところはさておいても、彼と長い時間を過ごせるのは悪くない。
「ご馳走さま。美味しかった」
「お粗末さまでございました。
お飲み物、コーヒーですけど、よろしければ」
お皿を台所にひとまず放置し、コーヒーポッドとカップを両手に居間に戻りながら彼に問う。
ご飯の後にだと似合わないかな、と思いもしたけど一応淹れてみたのだ。
彼はありがとう、と言って私の持っていたカップを受け取り、これまたずずーっとお茶でも飲むみたいに音を立ててぐびぐび飲み始める。。。
そりゃまぁ、淹れたてですからね?熱いですけどね??
「……ふぅ。眠くなってきた」
「もう。。。あんまりお時間、ありませんよ」
と、私が言い終わる前に首をカクンっと一回。(居眠りしだすの)はえぇ。。。
「……首を痛めます」
「………ん。」
これはまずいなーと手元のコーヒーを溢さないようにテーブルの中央に避難させつつ、座椅子の後ろに回る。
えっと、とりあえずうたた寝してるうちに首を痛めるのは良くない。
なら私に寄りかからせてしまおうと、背中から抱きついて肩(前)を貸してみる。
で、後ろから伸ばした両手を彼の胸の前で組み、
腕と肩、あと自分の顔で彼の頭を挟むみたいにして、とりあえず無理のない体勢に固定することに成功した。。。
………………他人の背中から抱きついて背もたれになろうとする人、初めて見ました………………←
あれ?四季って割とおバカさん?今更とか言ってはいけない
というかこうわちゃわちゃと首を動かしたりしてるのに、まるでリアクションがないご主人様。。。
頭を動かすのにも体重がかかりきってないから本気で寝入ってる訳ではなさそうだけど、リアクションがない辺り何をされてるのか今一理解はできていなさそうな気はする。はえぇ。大事なことなので三回言いました。
というか、抱きつかれてるのを理解できててノーリアクションだったら何か腹立ちます←
やっぱりお疲れなのだろうか。こうも瞬速の寝落ちかまされると、さすがの四季も心配してしまう。
「……まぁ、今だけのサービスってことで……」
聞こえたらそれはそれでいいだろうかと、そう呟いてぎゅっとしてみる。
……あまり時間もない。今になってこちらの体勢が地味に辛いことに気付いたけど、あとちょっとくらいは我慢できるだろう。
久しぶりにお昼に帰ってこられたお礼ってことにしてもいい。
「……サービスなら、肩じゃなくてその胸に頭を乗させてくれるともっと俺得……」
「たまにそーいうこと平気で言いますけどウブなのかスケベなのかはっきりしません?#」
※なお、この後「ご主人様は結局エロいんです?それとも健全なんです??」とお聞きしましたところ、
「エロいのが好きか嫌いかと問われれば好きです」と真顔で答えられました←
交差するのは、玄関から繋がるキッチンを掃除していた私と、帰ってきた彼の目線。
おそらくどちらの目もばったりばっちり重なった驚きで丸くなっていたと思う。。
が、彼はすぐにいつも通りの平淡な表情を取り戻して、
「ただいま、四季」
「は、はい。お帰りなさいませ、ご主人様」
「今日は何とか(もぐもぐ)、帰ってこれそうだったから(がつがつ)、帰ってきた(ずずーっ)」
即席のお茶漬けを食べながら、彼はそんな見ればわかることを改めて口にした。
帰ってきたタイミングでの時刻は、15時過ぎと言ったところ。
そして15:50分には出るという。そう長く休憩できないと言うのでは、むしろ疲れてしまうのではないか。
「ご無理、してませんか?四季のことは気にせずともよいのですよ?」
「ありがと(もぐもぐ)、大丈夫だよ(ずずずーーっっ)」
「大分慌てて食べてらっしゃいません??」
「時間ないからな」
ちょっと笑いながらガツガツ勢いよくご飯を流し込むご主人様。。。はえぇ。あと速い。
「あ、あんまりがっついてると消化するのが大変ですから……」
「よく噛みまふ(ずずずずーーーっ)」
お昼に時間があると、彼はたまにこうしてご飯を食べに帰ってこられる。
それは自分がそうしたいからなのか、それとも私への気遣いなのか。
どちらにせよ時間が押してるのに無理することはないのだけど。
それでも、正直なところを言うと、やっぱりちょっと嬉しかった。
本音のところはさておいても、彼と長い時間を過ごせるのは悪くない。
「ご馳走さま。美味しかった」
「お粗末さまでございました。
お飲み物、コーヒーですけど、よろしければ」
お皿を台所にひとまず放置し、コーヒーポッドとカップを両手に居間に戻りながら彼に問う。
ご飯の後にだと似合わないかな、と思いもしたけど一応淹れてみたのだ。
彼はありがとう、と言って私の持っていたカップを受け取り、これまたずずーっとお茶でも飲むみたいに音を立ててぐびぐび飲み始める。。。
そりゃまぁ、淹れたてですからね?熱いですけどね??
「……ふぅ。眠くなってきた」
「もう。。。あんまりお時間、ありませんよ」
と、私が言い終わる前に首をカクンっと一回。(居眠りしだすの)はえぇ。。。
「……首を痛めます」
「………ん。」
これはまずいなーと手元のコーヒーを溢さないようにテーブルの中央に避難させつつ、座椅子の後ろに回る。
えっと、とりあえずうたた寝してるうちに首を痛めるのは良くない。
なら私に寄りかからせてしまおうと、背中から抱きついて肩(前)を貸してみる。
で、後ろから伸ばした両手を彼の胸の前で組み、
腕と肩、あと自分の顔で彼の頭を挟むみたいにして、とりあえず無理のない体勢に固定することに成功した。。。
………………他人の背中から抱きついて背もたれになろうとする人、初めて見ました………………←
あれ?四季って割とおバカさん?
というかこうわちゃわちゃと首を動かしたりしてるのに、まるでリアクションがないご主人様。。。
頭を動かすのにも体重がかかりきってないから本気で寝入ってる訳ではなさそうだけど、リアクションがない辺り何をされてるのか今一理解はできていなさそうな気はする。はえぇ。大事なことなので三回言いました。
というか、抱きつかれてるのを理解できててノーリアクションだったら何か腹立ちます←
やっぱりお疲れなのだろうか。こうも瞬速の寝落ちかまされると、さすがの四季も心配してしまう。
「……まぁ、今だけのサービスってことで……」
聞こえたらそれはそれでいいだろうかと、そう呟いてぎゅっとしてみる。
……あまり時間もない。今になってこちらの体勢が地味に辛いことに気付いたけど、あとちょっとくらいは我慢できるだろう。
久しぶりにお昼に帰ってこられたお礼ってことにしてもいい。
「……サービスなら、肩じゃなくてその胸に頭を乗させてくれるともっと俺得……」
「たまにそーいうこと平気で言いますけどウブなのかスケベなのかはっきりしません?#」
※なお、この後「ご主人様は結局エロいんです?それとも健全なんです??」とお聞きしましたところ、
「エロいのが好きか嫌いかと問われれば好きです」と真顔で答えられました←