ぷしーっ、というおーとまちっくな機械音に振り返ると、開いたドアの前に立っていたのは四季ナインのヒーロー担当、四季御前さんだった。




彼女はちらりと何の感情もない目線で私を一瞥したあと、すぐに私の目の前(つまりコタツ)に視線をずらして、挨拶もなしにすたすたと歩み寄ってくる。
そうしてコタツの目の前まで来ると、




「よいしょっと」




なんてわざわざ言いながら私の隣に腰を下ろして、私が占領していたコタツ領土を横から侵犯してくるのだった。
それちょっと年寄りっぽいから言わない方が若々しいですよとか言ったら怒られるかな




御前「ふぅー……」




さらにはいつもしかめってる顔を緩ませて長い息を吐き出してたり、ますますご老人くさい。。
このままだとそのうち『極楽極楽…』とか言いかねない。いや、それはちょっと見てみたいかも?




しかし何というか、こういう態度とか姿勢は彼女にしては珍しい。
いつもキビキビビシビシしてるイメージだったけど、この人もこんな風にだらける時があったのか。
というか、この人がここでこうも気を許しているような顔を見せるのが意外だった。




「……お疲れですか?らしくありませんね」




そんな風に『どうかしたのか』と訊ねる頃にはすでに腰までコタツに潜り込んでいた御前さん。。。
私の領土はみるみるうちにずぶずぶと入り込んでくる傍若無人な二の足に侵略されて、もはやなす術なしとコタツの外にぐいぐいと押し出され始めている。


仕方ないのでちょっと足を引いてあげると、彼女はついに横向きに寝っ転がって、そのまま肩まで浸かる勢いでコタツに潜り込んでいくのであった。。




そこまでしてからやっと私に視線を向けると、『なんだ、いたのか』とばかりにいつもの力強さが目に宿る。さっき見たでしょうがちょっと。


そうしてようやく、彼女は私を見ながら口を開いた。




御前「……邪魔だ。どきなさい。どいて何か食べるものを。お寿司がいいです」




「まず言うことがそれか!
人が労ってあげようかと思えば、そんな厚かましい人に誰が優しくしてあげますか!」




「善意とは相手を選ばないものです。
疲れて帰ってきた身内を慮ってお寿司を作ってもバチは当たりませんよ。




ほら私法撃バカですから、私が作るとお寿司のネタにPAフラグメント法撃を使い出しますよ?テクカス寿司(?)とか言って。

……うん。今のは何も面白くなかった。忘れてください。
ま、まぁそのあれです、話を聞くくらいはしてあげますよってことですよ!」




御前さんの『何言ってるんだこいつ』みたいなげんなりした目に耐えられなくってすぐに話を進めるよう促してみる。。。


彼女はふん、とか言いながらもちょっと目線をずらして、素直に何から言ったものかと思案しだしてくれているようだった。
この人、他人のミスを弄ろうとか思い付きもしないんだろうなー。こういうところ純粋で助かる。魔女的に。






「………一言で言うならあれだ、飽きた。
ソロ花、まだやらなくちゃいけませんか。」




「え?あー、エクスキューブ集めですか!
ありがとうございます、どんどんやっちゃってください!」




表情を変えないままでそんな私を見据える御前さん。
ですが今、ちょっと眉がピクッて動いたの見逃しませんでしたよ私は。わー御前様怖い。割とまじで。。




…………ヒ、ヒーローだとやっぱり速いんでしょうからね!
私なんかやったときはSランクも取れませんでしたし、そもそも一撃でアウトなので安定しませんし、てゆーか疲れるし……。
でも、別に無理してやることないじゃないですか。強制されてるんです?




む、と微妙な返事をする御前さん。
何やら思い出して、今度は苦い顔で何から言おうかと思案している様子。なるほど、あれは不本意ながらしてしまった、的な感じとみた。




「……まだポリタン緊急があと二日で終わろうとしていた頃、あの女狐めが『通常職よりヒーローの御前さんのがどうこう』とか言いながら私にソロ花トリガーを30個まとめて押し付けて来たのです。ドーナツ30個と共に。

で、それをひとまずは引き受けた。報酬があるのなら良しとドーナツ美味しかったです。




「くいしんぼキャラ卒業しません?」




「問題はそのドーナツですよ!見てみればなんですか、賞味期限ギリギリにもほどがある!二日で30個消化しろと!?
不注意にもそれに気付けず、あまつさえ『すぐ食べては勿体ない、少しずつ食べよう』とか考えていた私のキャラ倉庫には、賞味期限切れでもはや開封することさえできなくなったドーナツたちが眠りについて……!
賞味期限なんて気にしないのに……お腹を壊さない程度に食べるのに………!!
この無念、どう晴らしてくれようか!」




「ソロ花いってくればどうです(無関心」




なんか変なスイッチが入ってきたのか、せっかくコタツに潜っていた身体を起こして必死に訴えかける御前さん。私に言ってもドーナツの賞味期限は伸びませんよ。。
つーかドーナツははよ捨てなさい。




「なので、けじめをつけます。

食われるために生みだされ、ついぞ食われること叶わず、あまつさえ期限を切らしても袋に閉じ込められたまま孤独を強いられているあのドーナツたちのために……!

今夜、あの女狐めの首を頂く




「ドーナツにどこまで義理立てしてんですか刀をしまえすかぽんたん!!」




「邪魔をするか。ならば貴様の首も刈り取ってくれる。
そののちあの女狐めの首と並べ、未開封のドーナツたちで囲ってやろう!」




「シュールすぎてもはや笑いどころなのかなんなのか!」




「隙ありっ」




と、御前さんの後頭部からごんっ、と良い音がした。。。




いつの間にやら御前さんの背後にいたのは、四季ーずの癒し担当、四季姫さん。


背後からの奇襲にたまらず悶絶している御前さんの背中を見て、彼女は今御前さんの後頭部を背後から襲った凶器愛用のパラソルっぽい武器迷彩を肩に担ぎながら、悪は去りました、とか言って良い笑顔で私に笑いかけてくる。




姫さん「こんにちは、ただいまです」




「あ、はい。おかえりなさい……?」




とりあえず怖いので返事しておいた。




「………………貴様。結構、本気でやったな………?
…………………痛い………………」




とは、コタツに突っ伏しながらまだ後頭部を擦ってる御前さん。
まぁ良い音しましたからねー。。


忌々しげに姫さんを睨み付ける御前さんにも余裕の笑顔で、ただいまです、と挨拶。
御前さんは御前さんで、おかえりなさい、と渋々答える。
なんだろう、仲良いんだろうかこの二人。




「御前さんはまた物騒なことを言って。トリガーは皆で分けて消化すれば良いじゃありませんか。
ケンカはダメです。つまりネクストイズフルスイング。良いですね?」




「いやさっきのも結構フルスイングだったと」




「これでもFi/Huですから(ニッコリ」




Fi/Huだから何なのか。それはもしかしてリミブレするぞって脅しなのか。


やっぱりこの姫さん、ただの癒し枠に収まる人じゃないんじゃないだろーか。




「………姫。一応言っておきますが、3割は冗談です。ですからその、パラソルを野球のバッティングみたいに構えるのをやめなさい。せめてランチャーでしなさい、そんなPAあったぞたしか




「おいそこやっぱり7割殺す気なんじゃないですかちょっと」




「10に届かない限り無理にはしません。そういう話は極端に片寄らなくちゃいけないでしょう。」




「言わんとしてることは今一解りませんが、とりあえずする気はないなら良かったです。痛くしてすみませんでした」




ぺこりと頭を下げる姫さんに、いや、こちらこそ、ともっと頭を下げる御前さん。
やっぱり仲良いのか、この人たち。




「それと好意は有り難く頂戴しますが、受け取った分のトリガーは私がすべて消化します。
詐欺めいた口車に乗せられた私の失態だし、約束は約束だ。あなたたちはあなたたちで、私とは別にエクスキューブ集めに勤しめば良い」




「いや特にする気はないです頑張ってください」




「応援してますね、御前さん(ニッコリ」




「………………貴様ら………………」



















まずはこれを見てください↓











うわっ……私のエクスキューブ、少なすぎ………?








報酬期間までの倉庫整理のために、すぐに使う素材は5sくらいにしないと数が多すぎたんです……!!
ジャンルごとにキャラ倉庫で分けて300ずつもってもらっても溢れちゃって整理にならなかったんです……!!!




で、素材に能力追加40を使いまくっていたらこんなことに……。。




誰かー!四季にエクスキューブを分けてくれー!!(切実

























とゆーわけで御前さんファイっ!←





とこんな流れでソロ花トリガーをぐるぐる回すこと幾星霜。
ちなみに30個のトリガーとドーナツを用意して、御前のキャラ倉庫に忘れて残しちゃってたのは本当です。。。





最近はタイムにも少し気を使っているのですが、これがなかなか縮まりません。













↑速いときでこれくらい。




特にダブル戦、足の攻撃にカウンターしに行ってはミスをして……と被弾が減らないのが悩みどころ。
まず初めのビームにカウンター決めれる確率が五分五分ってところなんですよねこれが←




装備が大して強くないのはありますが、それでもまだうまくやれれば速くなる、と実感できてしまうくらいにはミスを重ねているケモミミです。。
もう少し慣れなくちゃ……。




と、そんな呟きみたいな記事なのでした!