闇四季「じゃーん、」




魔女四季「けーん、」




メカ四季「……………(無言でグー)」




ぽん!と言う二人の声と揃って出る三つの手、全てグー。




魔「あーい、」




闇「こーで、」




メカ「……………(無言でチョキ)」




次、全員チョキ。




魔「ぐっ……!あーいこでしょ!!(←後半早口」




全員パー。




闇「ちょ、ちょっとそういうのずるいでしょう!?」




魔「勝てればよかろうなのだぁいこでしょ!!」




闇四季が若干遅れるも、全員チョキ。




魔「あー後出しです後出しー!
闇四季さん脱落ですよね!ね!ざまぁみなさい淫ピリア充爆発しろ!!」




闇「お、遅れてないから!あと淫乱じゃな「あいこでしょ!!(←超早口」




全員パー。




魔「ぐわーーーーーはやく決着つけさせてくださいよ!!緊張で心臓がヤバイんですけど!」




闇「勝手に破裂して死ね(直球)!
あ、いえ、死ねば脱落?なるほどその手があったわね、あーいこーでしょ!」




全員グー。




魔「こ、この淫ピ、ピンクのくせにマジ闇属性なんですけど……!!あっ闇四季でしたねそういえば!」




闇「直接殺しにいかないだけ控えてます、あいこでしょ!!」




闇→グー


魔→チョキ


メカ→パー




魔「………これってどうなるんですか?」




闇「……あいこじゃない?
あっ、こういう経験がないボッチ属性なのがばれちゃうからほらあいこでしょ!




(以下ループ)








白四季「………何やってるのアレ」




いつの間に帰って来てたのか、白四季さんは湯呑みを片手にソファに腰掛けながら訊ねてきた。




「なんかクリファドフューズを取り合ってるみたいですよー。
ほら、ドゥモニ本気キャンペーンが近いっていうじゃないですか。
能力をつけてるまではいいとして、フューズが二つ分しか揃ってないみたいで。
作った武器をすぐにでも使いたいせっかちさんたちはああして争っているという訳なのです。」




それを聞いた彼女は、ふうん、と興味なさげに湯呑みを口許で傾ける。




「意外ですね、あなたは参加しに突っ込むと思いましたけど」




白「今回は譲ってあげるわ。前の報酬期間で贅沢させてもらったしね。
それに欲しかったとしても、そんなのその日の朝一番に奪って使ってしまえばこっちのものじゃない。」




悪ぶってみる風でもなく、『ふぅ、お茶が美味しい』くらいの素っ気なさでそんなことを言う白四季。
それ素なのか。コソ泥精神は健在らしい。




白「でも他の連中はいいの?
あんな役に立たない残念職たちに使わせるより、あなたが使った方が有効活用出来るんじゃなくて?」




「メカさんは例外です、Gu/Raは苦行なだけで横の二人みたいなただの役立たずじゃないです。
というか残念っぷりではあなたも大概ですけどね」




白「そう。それは失礼しました。」




微笑んですらいるその顔。全然悪びれているように見えないんですけど、殴っていいだろうかこのエセツンデレ。




白「オリジナルは多分いらないって言うんでしょうし……、
猫は弓持ってたけど、アストラがあるから後回しでもいいのかしらね……、
あとはえっと……あ、姫か。
あの子は良いのかしら。ゼイネシスのガンスラッシュを一本もってるだけでしょ?」




『皆さんが欲しがってるものについては遠慮してこその姫属性です』
とかよく解らないこと言って去っていきました」




白「……私、あの子のキャラが全然解らないんだけど、あれは何なの?
頭から爪先まで綺麗なの?そのくせ何でそういう迷言っていうか、脈絡のないボケするの好きなの?
それともやっぱりお腹の中は黒いの??」




「さぁ。黒くはないと思いますけど、わざとらしくて怖くはありますねー」




多分『みんなが欲しがってる物は遠慮する』というのは、目立つところでいい人イメージを作る姫的テクニック(適当)のつもりなんだと思うけど。




魔「あいこでしょ!
しょ!
しょ!!
しょ!!!
………………あの、イカサマとかしてませんよね?
じゃんけんにあいこを続ける裏技とかありませんよね!?」




闇「しませんし知りませんっ。
もう、すぐそうやって人に罪を着せるんですから。さすが魔女っていうか。」




魔「そ、そんなつもりじゃないです!闇四季さんがひねくれすぎなんです!!
もー!フォメっていいですかこの淫乱ピンクー!!」




闇「さっきから淫乱淫乱言わないで!!
ほんとにやろうとしたら先に私g、」




じゃきっという音と共に、二人のこめかみに押し付けられるメカさんのマシンガン。




魔「……………先に、なんですって?」




闇「……………先に、撃たれるので、やめます。。。
やめますから、あの、その銃を下ろして?
あの、いたっ、押さないで怖いからほんとにあの、ねぇ聞いてる?メカさん?」




銃口をしっかり二人のこめかみに押し付けたまま下ろそうとしないメカさんにたまらずか、二人の視線が助けを求めてこっちに来た。




白「………ちょっと、通訳。助け船を出してあげたら?」




あーいえ、違います
『まだるっこしい。にたくなければ降りろとメカさんは仰ってます」




「メカさん!?」














※幼女はメカさんの通訳担当です!←