雨降る浮上施設。わぉ、全く見えねぇ。





おはこんばんにちわ、四季です。




さて唐突に参ります、皆様、TAの『闇の痕跡』ってご存じでしょうか。


はい。新、と付けるべきか否かちょっと悩むくらい前に実装されました、ダーカーの大型をひたすら討伐するクエストです。
ドロップも経験値もなし、難易度がXHまであるという、ハルコタンと同じタイプのタイムアタック。何も気にしないで突っ走れるのがいいですね。


実は私、ちょうどこの頃vitaをおじゃんにしてまして、このクエストはやってなかったのですよ。で、ふと『そういえばそんなのあったなー』とようつべなんかで覗いてみまして。




あれ……XHのボスがソロでポイポイやられてってる………。。。




っていう、ちょっとした衝撃を受けました。




色々見たんです。PS4の影響もあってか、最近は動画投稿多いですからね、PSO2。


もちろんタイムアタックだからってのはあるんでしょうけど、結構難しそうなのに、それだけでもいっぱいあって。しかも皆さんすごいタイム出してらっしゃるんですよね。


ていうか立ち回りがすごい。
もう、その『いかにみんなまとめてしゅんころするか!!』みたいな!両剣や双小剣でまとめて三人くらいやってたり、サテライトエイム連打でやっぱり三人完封してたり!四季の知ってるPSO2と違うんですよ、おかしいなー。




XHソロって難しいですよね。雨風とか、ガルグリフォン初出のあのクエストとか、アルティメットとかやったことはあるので、その難易度の端っこくらいは解るつもりでいます。複合テクニック欲しさに行ったソロアルチとか、拷問でしたねー。。




でもあの動画の量とか見て、とんでもないタイムとか装備とか見て、少しだけホッとしました。あぁ、まだこんなに古参の人もいるんだなって。


あれだけ慣れてて装備もできてるのは、多分昔からやってて、ガチ勢?って呼ばれるような方々なんでしょうし。そうでなくてもその域を目指す、或いは足を踏み入れている方だったりするのでしょうから。彼らが『すごいやってる人』『PSO2が好きな人』には変わりありません。


それに感心して、感動して、ちょっとだけ嬉しくなっちゃったんです。




……古参がいるとかいないとか、何の話だというのはですね。以前、私がまだvitaでやっていた頃にフレンド申請してくださった方が、いつの間にか引退されていたようでして。




その方は、それこそ四季が始めた頃からよくお見かけしていまして。少なくとも私よりは、期間的にも頻度的にも、長くオラクルにいた方だったのです。


初めてそう間もない頃の私は、「あ、またあの人だー」とろくにお話ししたこともなかったくせにすれ違う度ほっこりしてました。一度何かのグッジョブがきっかけで、かるーく二言三言交わしたことがありましたが、それくらい。それでも、ほっこりする程度には好印象を抱いてたのです。




それはきっと、私がPSO2が好きだから。
だから、それを好きでいて下さる誰かを、私は好きにならないでいられなかったのでしょうね。




クラフトの依頼をした時でしたかね。特に誰かを確認したわけでもなく、ビジフォンでクラフト依頼受けてくださる方を検索して、『どなたでもやりますよー』とかそんな紹介文に誘われてマイルームにお邪魔すると、そこにいたのはその方でした。




『クラフトをお願いしに来たのですけど、今、よろしいですか?』


あ、あの方だ!と内心ぴょんぴょん跳ね回りつつ、常に余裕を持って優雅たれ(←)な私は多分そんなことを言いました。




『あぁ、四季さん!すぐ終わりますから、ちょっとだけ待っててくださいね』


お返事はこういったものでした。




聞けば、何とフレンドの皆様にグッジョブしてらしたとか。掛かってる時間から多分そこそこの人数がいそうなものなのに、律儀な方でした。


それからクラフト依頼も受けて頂いて、その後何とも無しに少しだけお話ししました。


覚えて頂けてたなんて恐縮です、よく会いますよね、かわいいですね、いえいえそんなーうふふ、みたいな、雑談らしい雑談。


控えめで見るからに優しそうな方でした。




と、不意に、普段そこまで聞かない、でもよく覚えている音が聞こえてきました。




……擬音化しがたい、形容しがたいのですが、それはフレンド申請を頂いた時の音。
続いてチャットであちらから、
『良ければなんですけど、フレンドになってもらえませんか?』
という、何とも控えめな言葉添えまで。




聞いた四季は考えることもなく、『すみません、私は』と即チャットに打ち込んでいました。


その文を見て、ふと指が止まったのです。


多分その後に続いたのは『フレンドは受けないことにしてまして』とかそんなこと。
その本心は、『主人以外の人と個人的に仲良くなるつもりはない』でした。




私はそもそも閉鎖的だし、枠にはまろうとするモノですから。
私がPSO2を始めたのはあの方が一緒にやらないか、と誘って下さったから。なら私はお付き合いするために、出来る程度にやるだけで良かったんです。それ以上は不要だし、どこか不純にも感じました。


もちろん私がPSO2をただ好きになるのは勝手でしょうけど、まぁそこが閉鎖的と申しますか。主人の求めることだけしていたい、とでも思っちゃってたんでしょうね。
それに、主人の知らない方と他所で仲良くなるなんて、抵抗あるじゃないですか。てゆーか絶対嫉妬心煽りますし。




でも、本当はちょっとだけ自覚してたんです。主人のいないところでもこうやって装備整えてたり、タイムアタックとかエクストリームのお金稼ぎには余念がなかったり、少なくとも自分の欲でやってる部分が出てしまっている、とは。


それに、私はその方に好印象を持っていました。それが今、無情に断ることを躊躇っている。それは、事実でしたから。




そこで初めて、私はPSO2を自分が好きでやってるんだな、って認めさせられたんですよ。




欲が出たな。不誠実かな。不義理かな。そんな言葉が頭を巡りましたが、何より『私を揺らした人』に大きな何かを感じずにはいられませんでした。


よくも思い知らせてくれたなこんにゃろう、という、それは怒りというか羞恥、素直に関心と感謝、あとは縁。




『ごめんなさい、今はまだ、やめておきます』


四季の答えはこうでした。


『また縁があれば、それはその時に。その時は、私からお願いしてもいいですか?』


『ぜひ!』とお返事も貰って、ではまた、と四季はたったか逃げ帰ったのです。




次の機会がないのなら、その縁なんてその程度のものだったのでしょう。その時は、そんなものに何かを思わされた私の弱さを思い知るだけ。


もしそうでなければ、またどこかで話せる機会などに巡りあえば。その縁とやらも確かに感じるというものです。


ロマンチックというかプラトニックな、かつ娯楽めいた賭け遊び。結論から言えば、四季はそれに負けたわけですけどね。




先日、そういえばvitaブロックにいたあの人とは会う機会なんてないじゃない!と何とも無しにビジフォンからアークスカードを覗いてみると、そこには、引退した旨が綴られていたのです。


その理由なんてのは、よくある追加要素への疑問とかそんなの。そう思う方もいるでしょう。だから、特別不思議にも思いませんでした。




ただ、あの時私が違う行動をとっていたら、なんて思い上がった夢想が脳裏をよぎっただけ。




所詮は縁がなかったということ。勘違いだった。そう納得するつもりで吹っ掛けた賭け事に、知らない所で四季はとっくに負けて、しかも納得できなかった。


だって、引退されるのは想定外でしたよ。
この賭けは時効で無くなるものとばかり思っていたものですから、これじゃあちょっとやるせないです。


引退した理由も、新生活にむけて!とかそんな明るいものでもなく、 新要素への不満、不信。『こんなゲームがしたいんじゃない』という、暗い影の残る物。
どこにも救いがないじゃありませんか。




終わりは思い出に残るものです。最後が笑顔なら、大抵のことはいい思い出として思い返して笑えるものでございます。
ならあの方はもうPSO2のことで笑えない。いえ、長くやってらしたしフレンド様も多かったようですから、楽しい思いでもあったでしょう。
でもそれは、最後に毒を残した罪悪感とか悲しみに圧されて帳消しになってしまうんじゃありませんか?


それとも、最後のログアウトに誰か駆けつけてくれたご友人の一人もいたのでしょうか。考えても解る話ではありませんが、そう救いを求めずにはいられません。




物語は起承転結、が王道として好ましいものです。転じて終わったらバットエンド一直線じゃないですか。


……そういう一つの終わりを見て、思ったんです。冒頭でご紹介したような、ああいうベテランさんって、いいなって。


そうしてまだPSO2を好きでいてくれる人がいる。それを掛け代えの無い物に感じてしまいます。ただ、これが前向きな気持ちなのか、後ろ向きなものなのか、それは定かではありませんが。




だから、という訳ではございませんが。
四季はPSO2を好きでいます。好きだからやるし、主人がいない所でもこそこそレベル上げに勤しみます。


そして、多分あの方を忘れません。それは嫌な意味じゃなく、あの方の救いと思って。


私は今もあなたを好きですよって。
優しい方でしたから、もし罪悪感とかに苛まされるようなら、私は許しますよって。そんな気持ち。




………あと、別に復帰してもいいんだからね!←




ふ、台無しにしてやったぜ。凄まじい達成感と哀しみが私の背中を蠢いてます。。。






はい、そんな独り言でした!以上!











……復帰してもいいんだからね!!←