最近、感じていることがあります。
世の中の歪です。
SDGs、ダイバーシティ、LGBTQ、ジェンダーレス、育児・・・。
世界は正しい方向へ動こうとしています。
誰一人取り残さない、男女平等、差別禁止、男性の育児参加などなど。
それらは大切なことであり、必ず実現していかなくてはならないことです。
でもね。
それをやるなら、いきなり「やれ!」と押し付けるのではなく、そのような体制を構築してから実行しなければならないと思うのです。
端的に言うと、その歪が生じているのです。
誰一人取り残さない。
だったらアフリカや未開の地で今日生まれた赤ん坊(不運にも環境が悪く生き残れないかもしれない人もいる)を東京消防庁が救急車出して助けに行けるの?
多様性。
俺そもそも働きたくないんだけど、それでも生きていける仕組みを国が実現してくれるの?
LGBTQ。
どうぞご自由に。
ジェンダーレス。
男だけど子供を産みたいですという人に、夢を実現させてあげる医療を提供してください。
男の育休。
自由だけど、会社は欠員を補充するか、ノルマを下げろ。
クライアントに「人が足りないのでできません」と社長が言え。
もしくは社長が全部やれ。
もしくは欠員分の被害を被る周りのメンバーの給料を加算しろ。
「みんなで工夫して生産性を上げよう」などという何も考えていないことが丸出しの無能発言だけはやめろ。
人類にとって、今言われている「理想郷」を実現するのは非常に重要なテーマです。
我々はそれを実現するための仕組み作りを進めていかねばならないでしょう。
でも、今のフェーズは「具体的方策もなく、唐突に上記を突き付けられ、具体策は全部現場任せ」=「管理職または誰かがその穴埋めをしている」状態だと思います。
ある新聞の記事で「ホワイト化の推進は管理職の休日返上によって保たれている」というのを目にしました。
私は算数が苦手でした。
でもこんな簡単な事くらいは分かります。
残業するな。
休め。
育休とれ。
欠員続出。
厳しい指導をするな。(パワハラと言われる)
・・・だけどこれまで以上に成果を上げろ。
・・・・・は?
仕事が10あったとします。
これまでは1人で1ずつ、10人でやっていました。
それでもかなりギリギリでした。
今度は仕事を20するように指示されました。
5人しかいません。
残業も厳しい指導もできません。
5人の意識は昔の10人よりはるかに低く、昔の1人1人の半分の成果もだせません。
さーてできる仕事はいくつでしょう。
2.5くらいですよね。
約10倍の乖離。
これですよ。
皆が気づいていない歪は。
それを「こんな時こそチームワークと工夫で何とかしよう(^^)」などといった具体性のない指示でSDGS等を実現しようとしているのです。
私が工夫を放棄しているわけではないことを前提に言いますが、
そんなの無理でしょw
今の世の中には、これに似た現象(歪)がそこら中で発生していると思います。
綺麗な言葉を並べるのは自由ですが、それを具体的に実現するための支援(スキーム)を構築しなければ、歪が次々に発生して、最後は破綻します。
いやもう破綻しているかも。
少子化します。
労働人口が減り、老人ばかりの国になる。
GDPは低下し、衰退する。
女性が働き、男性が働かなくなります。
男女平等になります。
しかし、それで本当にこれまでの生産性が維持できるのですか。
親と子供が長く一緒に過ごし、豊かな生活を送れる国になるのですか。
親が育児せず、育児アンドロイドに育てられた子供が豊な心を育めるのでしょうか。
男が仕事だけしていた時代が良いとは言いません。
イクメンの私から見たら、考えられない怠惰です。
仕事帰りに飲み会なんか行かず、直帰して子供の世話しろよと。
一切自由時間なんて作るな。
奥さんが頑張っているんだから。
休日はゴルフだ競馬だパチンコだ?
そんな時間は一分もないぞ。
育児しろ育児。
大して稼いでもいないのに、俺は仕事しているからなんてふざけたこと言うな。
男の育休?
取るのは自由。
むしろとってくれ。
だけど、育休に入る前に、その年の個人目標と仕事は全部達成してからだぞ。
そこをやらなくていいと勘違いしないように。
できなければ給料は控除だ。
・・・というのは経営者の本音、かもしれませんw
とにかく、綺麗な言葉を実現していくためには「やれ!」だけではなく、具体的な実現策と見返りを国は我々に示していくべきです。
みんなモヤモヤしていると思いますよ。