前述のとおり、我が家は注文住宅を建てる予定です。
しかし、家づくりを検討し始めた初期の頃、戸惑った事があります。
それは「せっかく注文住宅で建てるのですから、こだわりはあるのですか?」という質問をハウスメーカーの営業マンから受けたときです。
正直、当時は「住みたい理想の家」のイメージなど全く浮かんでいなく、
「いや・・・普通に済みやすい家が建てれればそれで良いデス・・・」
・・・などという回答をしてしまっていました。
そして、建売住宅を見学させていただき、とても住みやすそうな間取りであった為、「あ、こんな感じでいいです」と営業マンに伝えてしまい、翌週提案された間取りの図面はまさにその建売住宅と同じ一般的なものでした。
建売住宅の良い点は「誰が住んでも住みやすく効率的な間取り」であることです。
なので、住みやすさという観点からすると「ほぼ理想形」なのです。
なかなかそれ以上の間取りを考えるのは難しいのが現実です。
しかし、ふと思ったのです。
「せっかく注文住宅を建てるのだから、自分たちのこだわりを設計に盛り込まなければ勿体ない」と。
でも、当時の私たちに「こだわり」などありませんでした。
「一般的で、住みやすく、効率的な間取りの家であれば何でもいい」と考えていました。
自由で良いと言われると、逆に不自由になってしまう日本人の典型のような状況でした。
しかし、同じ30坪前後の建物を建売であれば1500万円~1800万円(建物代金)で買えるものを、それより1000万円以上多く払うわけです。
であるならば、建売と同じような建物では損な気がします。
思い切り自分たちのオリジナルのこだわりを盛り込んでいくべきだいう考えに至ったわけです。
そこで、私が考えた「私たちのこだわり」を整理していきたいと思います。
<家づくりのこだわり>
・エントランスクローク
私は「外と中」を区別する性格です。
基本、帰宅したらまず手洗いうがいをし、家着に着替えます。
それまで絶対にソファー等に座りません。
外で着ていた服で、家の中に入るのが嫌なのです。
家では完全に「中」のモードに切り替えます。
例えば電車の椅子。
地べたに座った人や工事現場で作業した人も座りますよね。
それが椅子に付着しているのです。
そこに座ったスーツのズボンには、それらが付着しています。
そのズボンで家のソファーに座るのは抵抗があります。
潔癖症でしょうか?
しかし、そう感じてしまうのです。
ですので、帰宅したらまず玄関横のエントランスクロークにカバンを置き、コートやスーツをかけ、導線よく手洗いうがいをし、家着に着替える流れを効率的に行える設計にしたいところです。
キャディーバッグやベビーカー、こどものおもちゃや部活動で使う道具等も収納できるエントランスクロークは絶対に欲しいです。
・書斎
営業マンから「予算内で納める為にまず最初に削られるのが書斎です」と言われました(笑)
ですが絶対に欲しいところです。
私はPCで動画編集をしたり、ピアノを弾いたり、仕事関係の勉強をしたり、ブログを書くのが趣味です。子供がいると、どうしてもリビングで作業に集中することは困難です。
また、男なら誰でも「一人でこもりたい時間」はあるでしょう。
「やりたい事をやれる(集中できる)家」という意味で、書斎は絶対に欲しいです。
・ランドリールーム
これは妻のこだわりを実現するものです。
「ランドリールームがあるなんてすごく贅沢」と言われてしまいそうですが、洗濯は毎日行うもの。少しでもその作業が快適になるような家にしたいです。
せっかく注文住宅で建てるのですから、妻の希望を実現してあげたいという思いが強いです。
工夫をこらした便利なランドリールームをつくれればと考えています。
・十分な収納
「収納が足りない」という失敗例が多いそうです。
確かに、夢のマイホームの間取りを作成している時は「広々とした素敵なリビング」であったり「素敵なキッチン」に気がいきがちであり、ややもすると収納は「無駄なスペース」とさえ考えてしまいがちです。
ひどり失敗例だと、新居に引っ越した後に収納が足りない事に気が付き、段ボールがリビングに積んだままになっている家庭があるとの事。
せっかく夢のマイホームを手に入れたのに、それでは悲惨すぎます。
きちんと荷物の量を把握し、将来どのくらい物が増えるのかということも想定し、それプラスアルファの収納スペースを確保すべきです。
一見無駄と感じてしまう収納スペースですが、リビングを削ってでも絶対に必要なスペースです。十分に考慮し、十分なスペースを確保したいと思います。
・ダイニングに勉強スペース
子供はダイニングで勉強させたいと考えています。
私の周りのエリートは、少年時代はダイニングで母親の前で勉強していました。
自分の部屋が快適で、テレビやPCがあれば勉強なんてしません。
スマホでろくでもない事をするだけでしょう。
であるならば、ダイニングに勉強できるスペース(兼、妻もPC作業が出来るスペース)を作り、子供の成績向上や妻の日中の作業の快適さに資する家をつくりたいと考えています。
・強靭な構造で、メンテナンスがしやすいこと
メンテナンスは大変です。
巨大地震も来ます。
そのへんが安心できる家を作りたいと考えています。
現状では、私たちのこだわりは上に書いた通りです。
それを実現すべく、設計士さんや営業さんと十分に話をつめ、家づくりを進めていきたいと考えています。