若いころから、言われ続けていた言葉があります。
「そんな傷つきやすくてどうするの」
「そんなにガラスみたいな心じゃ生きていけないよ」
「細かいこといつまでも気にするようじゃダメだ」
親になってから言われる言葉があります。
「子育ては大らかにやらないと」
「虫が怖いなんて言ってたら男の子育てらんないよ」
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「こうじゃなきゃいけない」
「こうあるべき」
「こうなることが幸せ」
「病気を治して」
そんなふうに周りに言われながら、
最初はそうなれない自分はダメなんだって思っていました。
でも今は違います。
やってみてもこれはわたしの特性で、これがわたしなのです。
いつまでも気になっちゃうわたしだからわかることがある。
できることがある。
虫も、怖いものは怖い。
虫が怖いまんまで子どもたちを育て上げてみよう。
そしてね、いつかおばあちゃんになって、
おんなじように言われて悩んでいる人に出逢ったら、
こう言うの。
「大丈夫。わたしも傷つきやすいまんまで、生きてこれたわ。
だからあなたもそのままで大丈夫。
年とともに、多少の技も身につくから、なんとかなるわ」
「虫なんか一度も触れないまま子育てしたわ。
虫が出たら、男の子は喜んでとってくれるし、
子どもはそんなお母さんを守ろうとして、
強くて優しい人に育ってくれたの」
「子育てがおおらかでなきゃいけないって決める自体が
大らかじゃない気がするわ。
ひとりひとりそのお母さんにしかできない子育てを
すればいいと思うわ」
病気や障害があっても幸せになれる。
家庭が複雑でも、変わった人生でも、
どんな形をとっても、大丈夫。
≪こうでなきゃいけないなんて、そんなのないんだよ≫
わたしはそれを伝えていきていきたいし、
わたしの人生を通して
なんとなくそういうことを
縁した人たちに
感じ取ってもらえる存在になりたい。
自分の破天荒な、波乱万丈な道のりも、
そのためにあると思ってる。
いろいろ工夫したり学んだり、
人に助けていただきながら
わたしのまんまで最期まで生きてみたいです。
読んでくださって、ありがとう。
小絵*