こんにちは！

昨日、中村倫也さんと水卜さんの結婚にHAPPYな衝撃を受けつつ、降りしきる雨の中シアターオーブへ

「ミュージカルマチルダ」の初日でした。

原作は「あなたに似た人」「チャーリーとチョコレート工場」などで超有名なロアルド・ダールの小説。

ウエストエンドで2011年から上演、2013年にブロードウェイに進出、様々なミュージカルの賞を総なめにした作品です。

現在でも各国で人気を博しているミュージカルの日本初演。

私もトニー賞でのパフォーマンスや韓国版のダイジェスト映像を見ていましたが、昔読んだダールの原作のイメージがあり、ミュージカル版からは勝手に遠ざかっていました。

NETFLIXで映画版「マチルダザ・ミュージカル」を配信しているのを知り、すべての曲を映像とともに味わった結果魅了され、劇場版はどうなの？という思いがフツフツと沸いて、やはりチケットを買うことにしました。

見たかったキャストが勢揃いしているのがプレビュー後の初日公演だったので、チケットは無理かな？と思ったものの、サイドですが中ほどの席がぴあで買えました。

この日のキャスト👇

マチルダ　嘉村咲良（子役）

ミス・トランチプル　小野田龍之介

ミス・ハニー　咲妃みゆ

ミセスワームウッド　大塚千弘

ミスター・ワームウッド　田代万里生

アマンダ　熊野みのり（子役）

ミセス・フェルプス 岡まゆみ

セルゲイ/おっかない子供　原慎一郎

【アンサンブル】

ラベンダー　石井亜早実

トールボーイ　大久保徹哉

サルサダンサー/大きい子供　小島亜莉沙

ルドルフォ/大きい子供　斎藤准一郎

医師/大きい子供　酒井大

調理係/大きい子供　坂口杏奈

脱出名人/大きい子供　白山博基

アリス　髙原華乃

ホーテンシア 出口稚子

アクロバット /大きい子供　深沢萌華

マイケル／トミー　本田大河

ヘンリエッタ 森莉那

トールボーイ 森内翔大

ナイジェル 大場啓博

ブルース　松浦歩夢（子役）

エリック　高橋維束（子役）

ヴァネッサ　仲本詩菜

キャストボードを見て嬉しい驚き、

大好きな原慎一郎さんがいるし、他にも元四季やゆかりの俳優さんが数名！

岡まゆみさんのミセス・フェルプスは重要な役どころですし、「メリー・ポピンズ」以来の斎藤准一郎くんに石井亜早実ちゃん！

そして「パリのアメリカ人」以来の酒井大さん！

オーブで酒井さん！

1年ほど前に退団された深沢萌華さんもいる。

白山さんも元四季だよね？と何だか妙にテンションが上がりました。

それからマチルダの友達アマンダ役は別日のマチルダ役でもある熊野みのりちゃん。

マチルダとアマンダは回替わりでなんだ、それも嬉しい。

以下、本当に個人の勝手な感想です。

思い込み、思い違いあるかもです、ご容赦を。

そしていつものように長いです。

客席につくと、作品のアイコンともなっている圧巻のポップなプロセニアムアーチ。

👇カテコ時に撮影、カテコは撮影可能です、実際はもっと美しい色彩です。

ご覧のように、アーチに囲まれた中心で物語が繰り広げられるので、広いオーブの舞台がかなりコンパクトに設えられています。

実際、見切れもあるという事で、サイドの4列は座れないように売り止めされています。

センターの席が断然おすすめです。

実際、ウエストエンドでもブロードウェイでもかなり狭い舞台で上演、その印象があるのでオーブでどうなるんだろうと思っていましたが、やはり間口は狭く、ただし奥行のあるオーブの舞台ですので視覚的に大作の満足感。

この作品の作詞作曲は2012年の「JCS アリーナ版」のユダ役、コメディアンで俳優で歌手のティム・ミンチンさん。

驚きました。

キャッチーにしてどこかもの悲しさ漂う楽曲の数々をあのユダだった方が手掛けていらっしゃったとは！

次々と変わるセットはまるでおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさ。

どう演出されるんだうと思っていたシーンが次々と様々なギミックで再現されていきます。

空想、ファンタジーの部分もしっかり緻密に入れ込んで見せてくださる。

生まれながらにして天才、いわゆる”ギフテッド”の少女マチルダ。

自分を認めてくれない、まったく価値観の違う俗悪な両親と戦う毎日、本と図書館員ミセス・フェルプスとの触れ合いだけが楽しみ。

学校に行くことになったマチルダは、担任のミス・ハニーに優しく受け入れられ、友達も出来て、一筋の希望が差し込んだ中、体罰主義の学校長のトランチブルの理不尽な横暴ぶりに目を背けられず反旗を翻す。

マチルダという逆境の少女、普通なら両親にとって「宝くじに当たった」ような子供、

そうでなくても子供は親にとって「奇跡」なのに、どんな才能を持って生まれて来たとしても、親からの愛され方によって、子供の幸せは左右される。

また、家では何不自由なく過ごせても「学校」、生きていく中でどうしても参加しなくてはいけないコミュニティでの出会いが、良くも悪くもどんなに大切か。

物語が書かれた当時と違って選択肢が増え、徐々に体制が変わりつつあるとはいえ、形を変えて現れる根深いテーマです。

今なら即刻警察沙汰になりそうな家庭や学校の問題を、悪のキャラクターを徹底的にカリカチュアしておとぎ話まで昇華させた感のある物語。

舞台演出と楽曲、キャラクターを演じ切る俳優の力とで、魅力的なミュージカルになっているのは本当にお見事というしかなく、私もすっかり心を掴まれてしまいました。

NETFLIX版で繰り返し聴いた楽曲が歌われるともう涙腺が一気に緩んでこみ上げてきて大変。

特に2幕のWhen I Grow Up♪では子供たちバージョン、ミス・ハニーバージョンともに泣けて泣けて。

ウエストエンド、ブロードウェイ、各国プロダクションで今もなお絶賛上演されているのが大納得の愛すべき作品です。

観るのを迷っていた自分に喝！

思い込み、ダメ！

大人気作は迷わず観るべき！とあらためて心に誓いました。

そんな素晴らしい作品ですが、今回の日本初演版、キャストがとにかく最高でした！

嘉村咲良ちゃんマチルダ、小学3年生だそうなのですが、見た目はもちろんか細く愛らしい少女。

でも中身、もう成人してるよね？

毅然とした立ち姿、長～い長い大人でも言えない難しい台詞を淀みなく繰り出し、さらには歌でもメッセージをしっかり伝える力を持っている。

プレビューをご覧になった方で子役さんの「台詞が聴き取りづらい」という感想も目にしましたが、咲良ちゃんマチルダには一切そんな事は感じませんでした。

すべての台詞、歌が入って来ました。

加えてアクション、ダンスもキレキレなんです。

芝居の間もばっちり。

彼女もまた”ギフテッド”の一人です。

圧巻の存在感。

次に大きく心に残ったのがマチルダの最大の理解者、ミス・ハニー役の咲妃みゆさん。

この物語はミス・ハニーの物語でもあり、とても重要な役なんですが、演じる方の力量も問われる。

平凡になってしまいがちなナチュラルなキャラクターなのに、これだけ心震わされるとは。

全然気負ってないし特別感も出さないし、ただただ愛に満ちていて優しくて、それがうわべだけではないのがこちらにしっかり伝わって来る、あまりにも自然！

咲妃みゆさん、恐るべし。

そして、楽しみにしていたヴィランズ、田代万里生さんのおバカなパパ、ミスター・ウォームウッド。

見せ場がたくさん、思いっきり振り切ってるけど、憎めないおバカっぷり。

でも手足が長くて、姿勢がいいのよ、品格隠せないのよ。

私はどんなでも田代万里生さんを見たかったので大満足。

小野田龍之介さんのトランチブル校長、ルックスからもう完成度高くて楽しい。

この役がはまってるかどうかによって、後の爽快感も変わってくる大事な大事な役。

嬉々として怪演してる姿がたまりません、そしていいお声に歌唱力、さすがです。

これからさらに理不尽に振り切ってくるのかな？

楽しみです。

ミセス・フェルプス役の岡まゆみさんも強く残ったキャラクターです。

岡さんは元四季で五十嵐まゆみというお名前で活躍、浅利さんのミューズの一人でした。

私も久しぶりにミュージカルで拝見しましたが、お芝居の力は健在、温かくて可愛い素敵なフェルプスさん。

この役、今の岡さんにぴったりでした。

のっけから登場の酒井大さん、四季の「パリのアメリカ人」で主演のジェリーだったことは記憶に新しいのですが、またシアターオーブの舞台で拝見できて嬉しい！

「パリアメ」以降もミュージカルで活躍されていたんですね。

冒頭、重要な医師の役で台詞もいっぱい、歌も披露。

大きな子供役でダンスも見ることが出来ました。

さらに元四季の斎藤准一郎くん、ある重要な役でキレキレのダンスと濃いキャラをがっつり見せてくれます！

この役、嬉しかっただろうなあ。

ルドルフォ、ダンサーなら誰でも演ってみたい役じゃない？

美し過ぎるミセス・ワームウッドの大塚千弘さんと一緒に大きな見せ場あり。

久しぶりに准くんの歌唱も聴けて、四季時代に洋一郎くんよりも准くん派だった私、感無量。

必見です！

元四季では石井亜早実ちゃんも、今回マチルダの友達のラベンダー役でかなり美味しい出番があります。

笑いを持ってく天然キャラクター最高でした！

「アラジン」ぶりの深澤萌華さん、あの美貌とスタイル、ダンスでしっかり存在感。

私はキャラクターと名前で見分けて、オペラでガン見しました。

先日まで「エリザベート」でシシィパパだった原慎一郎さんがキャスティングされていたのは知らなかったので嬉しかったです。

44歳、187㎝の原さんがマチルダと同じ生徒役！

ネクタイ頭に巻いて弾けまくって、眼福！

よくぞ原さんを起用してくださった。

最後はめっちゃかっこいい役で締めくくり、最高でした。

今回、子役はマチルダ含め4人のみで、後の生徒役は大人のアンサンブルさんが演じてらした。

大事なエピソードを担う、アマンダ役の熊野みのりちゃん（別の日はマチルダです）ブルース役の松浦歩夢くん、エリック役の高橋維束くん、ともに凄い名演技で歌唱力も抜群で感動！

子役がたくさんだった他の国のカンパニーと違って大人生徒が多いのどうなの？と思っていたのですが、

思っていたほど違和感はありませんでした。

もうあと数人、子供のキャストだったらピュア感増したかな？とも思います。

怒涛の2幕、歌がもう本当に素晴らしくて！

胸のすくようなシーンがたくさんで引き込まれまくりです。

温かくて爽快なラスト、あのシーンのあのオブジェがここに！と感激！

最後のマチルダの決めポーズ、すっかり咲良ちゃんに魅了されてる私がいました。

カテコ、撮影OKゆえにスマホ操作に夢中になってしまいましたが、次回しっかりキャストを見届け拍手しなくちゃ。

海外スタッフさんの喝采が凄かったなあ、盛り上がりました。

👇黒のダンサー姿が准くん、隣のネクタイ生徒が原慎さん、最高！

私が言うのもおこがましいのですが、たくさんの方に観て頂きたいです！「マチルダ」

終わってから速攻、リピーターチケット12500円で4月前半のセンブロ前方席確保しました。

まだまだホリプロチケットサイトで良席空席あります、ぜひ！

なんか、全マチルダ、全トランチブル制覇したくなってる…

斎藤さんのパパも見たい…

こうなるの、怖かったんですよね〜。

Highlights From "Matilda — The Musical" in Londonhttp://www.playbill.com/video The Royal Shakespeare Company's production of "Matilda — The Musical," based on the 1988 Roald Dahl novel, is currently playi...

youtu.be

2023.3.25「マチルダ」初日 期待以上に素晴らしかったマチルダの世界！

2023.3.25「マチルダ」初日　期待以上に素晴らしかったマチルダの世界！