ラズパイ5Bが、日本でも販売開始されました。

今回、初回販売分を手に入れました。

モデルは4GBと8GBの2種出ましたが、購入したのは4GBの方です。

勤務中に発注したので本体確保を優先で、ケースとか周辺まわりの購入を後回しにしてしまいました。

とりあえず、Raspberry PI OSを起動しただけで他に何もしていません。

 

ケースに入れている状態ですがラズパイ5B

 

  ACアダプタ

 

ラズパイ5Bは、電源はI/FがUSB-CのACアダプタです。

それも5V5Aのものが推奨ですよ。

そんな製品あるのかよ?という感じです。

ただ、pimoroniとかみるとイギリスやアメリカでは使えるACアダプタはあるんですよね。

日本の法規制を通っている必要があるので、対応したACアダプタがまだ出ていない状態なんですよね。

Switch-ScienceやKSYが用意しようと頑張っているようですが、まだ時間が掛かるでしょう。

しょうがないので、5V3Aのラズパイ公式のACアダプタを利用して起動を試してみました。

最初は失敗しました。

それはOSブートで書きますね。

 

  OSブート


microSDカードはI/Oアクセス速度と耐久性が心配なので、ラズパイ5BはUSBブートに対応しているので、USBメモリにRaspberry PI OSを書き込んでUSBブートを試してみました。

結果ですが、USBブートできません。

画面に表示されるのですが、USBブートしたければ5V5AのACアダプタを使う必要があるようです。

microSDよりもUSBブートの方が電力消費が高いという事ですね。

 

ラズパイの問題は、電源の供給をUSBで受けているのに、その電力をCPUやその周辺だけでなく、さらに接続されたUSBデバイスに対して本体から給電する場合があることですね。

本体にUSBの口が4つもあるのですが、バスパワーで消費電力の高いUSBデバイスを繋げたら電力不足で動作が不安定になる可能性があります。

 

ラズパイ公式のUSBキーボードなんて、バスパワー動作のうえにUSB-HUBの機能も付いているので、消費電力高いんですよ。

以前、ラズパイゼロでラズパイ公式USBキーボードを繋げてみたことあるのですが、電力不足に陥ってリブート掛かりまくりでした。

ラズパイゼロなので、電源周りはラズパイ4や5に比べると貧弱でしょう。

 

しょうがないので、microSDにRaspberry PI OSを書き込んでOS起動させてみました。

5V3Aでも起動できますね。

ちょっとしか触っていませんが、普通に動いている感じですね。

 

  ケースとファン(CPUクーラー)

ケースは、ラズパイ公式のものを今回は入手しました。

ファンが標準で搭載されています。

 

ラズパイ公式のケース

天板を取るとファンが見える。

 

ラズパイがどこを目指しているのか分からなくなるのが、このファン(CPUクーラー)ですね。

CPUを冷却するためにファンを付けると、各種HATが使えなくなるんですよ。

GPIOのピンにHAT側のソケットが挿せなくなるし、もし間に何か噛ませてHATを付けることが出来たとしてもファンを塞ぎかねないんですよね。

公式ケースに入れた場合もCPUの上にファンが位置することになります。

その分、GPIOのピンが遠くなりジャンパーケーブルを挿しにくくなります。

電子工作でGPIOピンにアクセスしたい人は、PIMORONIのPIBOWケースの方が良いんじゃないかな。

 

ラズパイの弱みはCPU性能上がってもアクセス速度の速いストレージが使えないことでした。

そう思っているのは私だけかも知れないけど。

そんなことも無いか、今回PCIeのI/Fが用意されNVMeのSSDも使えるようしたのは、ストレージ周りの改善が目的でしょうからね。

公式ケースだと、NVMeのストレージを搭載するのは無理そうです。

 

分かりにくいけどGPIOのピンがケースの奥にある。
以前のラズパイのケースだとファンがないので、基板丸見えだった。

 

  電源ボタン

今までラズパイ使っていて不便だったのが電源ボタンが無いこと。

ラズパイ5Bで、やっと電源ボタンが付きました。

「sudo poweroff」で電源落とした後、ラズパイ5B以前だと再度電源入れるとなると電源ケーブルを抜き差しする必要がありました。

ラズパイ5Bから電源ボタンを使って再度電源を入れることができます。

電源ボタン部分がLEDで点灯するようになっています。

公式ケースだと電源ボタン部分が透過素材になっていて押し込むことができるようになっています。

ただし、押しやすくはありません。

ACアダプタが通電状態で電源ケーブルをラズパイに挿せば、ラズパイ本体がONになりブートが始まります。

ですので、今までと同じように電源ケーブルでのON/OFFも可能です。

 

緑色の部分が電源ボタン。緑色の時は電源ONの状態。

赤の時は電源OFFの状態。OFFと言っても赤く光っているけどね。

 

  結局、何に使うのか?

ラズパイって、どんどん高性能になって必要とするACアダプターも給電能力が高くなっていくんですよね。

それも5Vでアンペアだけが上がっていく。

さすがに5Aまで行ったら、この上は無いと思いたい。

ここが凄く使いにくい製品にしてしまっていると思います。

 

GPIOにセンサーを繋げて何かするにも、5V5Aの電源要るとなると設置場所とかかなり制約を受けることになります。

そういうところはラズパイゼロを使えば良いのかも知れませんが、じゃあラズパイ4Bや5Bは、どこで使うべきなのかとなってしまいます。

 

Linux PCとして使うとして考えた場合に、デスクトップPCとして使うのならキーボード形態のラズパイ400とかの方が良いんじゃないかと思うんですよね。

サーバとして使うのならUSBのI/Fとか減らした方が良いじゃないかと思うんですよね。

デスクトップPCとしてサーバPCとしても、Intel CPUを搭載したミニPCで安い製品あるので、ラズパイでなくても良いんじゃないかとも。

 

なんだか、ラズパイはRaspberry PI ZERO2 W の方が使い勝手が良いような気がしています。

 

さーてと、そう言いつつも何に使おうかな?