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第１図は、「先手石田流対後手玉頭位取り」で
後手が△４三金右と囲いを完成させたところです。
ここで▲７四歩と仕掛ける手もありますが、
△同飛以下先手面白くありません。
ちょっとヒネッた攻め筋があります。
第１図以下の指し手
▲８六歩 △同 歩 ▲７四歩（第２図）
まず▲８六歩と突き捨てる手が後手の意表を突く一着。
対して△９三桂と頑張る手は、
▲８五歩△同桂▲８六飛で後手の桂損必至となります。
そこで後手は△８六同歩と取りますが、
▲７四歩が継続の攻めです。
第２図以下の指し手
△８三飛 ▲７三歩成 △同飛 ▲８六飛 △７六歩 ▲８一飛成
△７七歩成 ▲７四歩（第３図）
△７四同飛は、
▲８六飛△４五歩▲５五歩以下苦しくなるので
△８三飛と引きますが、
それでも▲７三歩成から▲８六飛が厳しい攻め筋です。
後手の飛車は先手の角のにらみに踊らされている感じです。
▲８六飛と回られて８筋はもう受からないので
後手は△７六歩と攻め合いますが、
お互いに桂を取り合った後の▲７四歩が厳しい一手で
先手が優勢になりました。
以下、△７四同飛▲７五歩△７三飛▲８五桂と進み、
二枚飛車の威力で先手の勝ち筋です。
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