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◆難解な石田流 (対大山名人)
昭和46年 (第30期名人戦第四局)
▲升田幸三 九段 対 △大山康晴 名人
初手からの指し手
▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △8四歩 ▲7八飛 △8五歩
▲4八玉 △6二銀 ▲3八玉 △6四歩 ▲2八玉 △4二玉
▲3八銀 △3二玉 ▲7六飛 △4二銀 ▲7八金 △1四歩
▲2二角成(下図)
▲7七桂と跳ね本石田にする手もあるが、
あくまでも角交換型にこそ、
升田式石田流が生きてくる。
上図以下の指し手
△同 玉 ▲7七桂 △3二金 ▲5五角 △4四歩 ▲6四角
△6三銀(下図)
▲5五角の王手で一歩得をはかったが
その反面、角を打ってしまった事で
紛れにとぼしくなる嫌いがある。
どちらが良いか難しいところ。
以下の角の働きに勝負がかかっている。
上図以下の指し手
▲5五角 △8四飛 ▲6六角 △5四角 ▲7四歩 △8三飛
▲9六飛(下図)
▲5五角から▲6六角で敵飛車に狙いをつけるのが
自然な攻め。
これで▲7四歩の突きが実現すれば手になる。
そこで、後手は△5四角と飛車に当たりをつけて
けん制にきた。
上図以下の指し手
△7四歩 ▲4四角 △3三桂 ▲5五角 △6四歩 ▲6六歩
△7五歩 ▲6五歩 △8四飛 ▲6八銀 △7三桂 ▲6七銀
△6二金 ▲8六歩(下図)
以下、後手の勝ち。
先手は▲9六飛が窮屈だし、
▲6六角も動けないのでは困る。
▲5五角とさばき、道が開けた。
上図は敵の角道が▲6五歩で止まっていて、
△6二金と動いたところで▲8六歩の反撃が
グッドタイミング。
△8六同歩なら、▲8五歩△7四飛▲8六飛で
遊んでいた先手の飛車が
再び始動を開始することになる。
参考棋譜 (将棋の棋譜でーたべーす)
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