非認知能力を高める学童期の体験とは。 | つれづれ子育て日記 〜ASD&ADHD&DCD児と定型児〜

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このブログは、小学5年生支援級(情緒クラス)に通う娘コムギ(自閉症スペクトラム&ADHD&発達性協調運動障害)と、小学1年生通常級の息子ソラマメ(今のところ定型っぽい)の日々の記録です。

このブログは、小学3年生支援級(情緒クラス)に通う娘コムギ(自閉スペクトラム症&ADHD&発達性協調運動障害)と、年中早生まれの息子ソラマメ(今のところ定型っぽい)の日々の記録です。
自己紹介は
こちら


経済格差が体験格差に繋がってる、と一部で問題提起されてますね。
じゃあ、その体験って具体的になんなの、うちも平均年収に届いてないんですけど、なんか習い事しなきゃならないの、お金もかかるし親の労力にも限界が…と思っていたら、
オススメに出てきた動画。


小6時点で、どのような体験学習をしていると、20歳になった時に非認知能力が育まれているか、という文科省の研究の話。
「研究の詳細は概要欄に貼っています」と動画内では言われていましたが、リンクが見つけられず…。

多分、2023年3月24日に最新版が発表された、「21世紀出生児縦断調査」ってものなのかな…。
(データやそれを二次利用した記事だけで、まとめた研究結果を見つけられなかったんだけど…)

で、ソースが見つけられなかったけど、動画によると、
非認知能力が高いほど、大人になってから経済力が高かったり、幸福度が高いことはデータで分かっているので、その非認知能力を高めたい、
じゃあ具体的にどんな体験がどんな効果を示すの? ってことを調べてるみたいです。

ちなみに、ここでの非認知能力ってのは、
「自尊感情」「精神的回復力」「我慢強さ」「精神的健康」
の4つ。

候補の体験は、以下。

●自然体験
自然の中で遊んだり場合によってはトレーニングしたりする経験
・アクティビティ(キャンプ、登山、川遊び、釣りなど)
・マリンスポーツ(海水浴など)
・ウィンタースポーツ(スキー、スノボなど)

●社会体験
・農業体験
・職業体験
・ボランティア

●文化的体験
・おでかけ(動物園、植物園、水族館、博物館、美術館)
・スポーツ観戦
・音楽、演劇、古典芸能の鑑賞、体験

で結局どれが効果高いん?ってことで、
詳しくは動画を見たら早いんですが、
ざっくりまとめると、
非認知能力「自尊感情」「精神的回復力」「我慢強さ」「精神的健康」のいずれの項目も、
どの体験をしていない人よりしっかり育ってたそうです。

幼児期の体験が1番コスパいい、と言われてるけど
小学校時代の体験も重要ですよ〜、って話。

動画を見て、なるほど、お休みの日は色々おでかけしたらいいんだね〜、と一旦思ったんですが。

元の「21世紀出生児縦断調査」についての記事を見ていたら、
文科省としてはこの結果を踏まえて、学校教育の場でそういう体験学習を増やしましょう、という結論になってるみたいで。

なるほど、休みの日のおでかけや習い事で更にコン詰めてやるべきかどうかまでは、言及してないんだな…と気づきました。
(そりゃそうか、文科省だもんな…)

同じ方の別動画、低学年でのオススメの体験に上げられている、
・料理(そこから理科社会の学習に繋げる)
・キャンプ(そこから理科の…以下同文)
・旅行(そこから社会の…以下同文)
のうち、2つは上の項目に無いんですよね。
(こちらは中受を意識した体験学習なので、着眼点が違いますが)



んで。


ふと、自分の小学生時代を振り返ってみると、結構、自然体験、社会体験をやってたなぁ…と。


県主催の無人島キャンプとか。おじさんの登山とか。家族で行く海水浴とか。有志の先生たちによる国民宿舎のスキー教室とか。有志の先生たちによる山の学校を使った自然遊びとか。


田舎のおじいちゃんの家の近所の川で川遊びをしたり。

裏庭のかまどで煮炊きしたり、野焼きしたり。

畑で収穫したり。

山に行って山菜摘んだり、栗拾いしたり、柿をもいだり。


職業体験だけがやったことないかな。


ボランティア活動も、地域活動としてなんか色々してた気がする…。

(この辺りは母が結構熱心だった)


文化的体験が相対的に弱かったけど、学校の遠足とかではプラネタリウムとか行ったような気がするし、

中学か高校の頃に妹と、自転車で行ける範囲の美術館博物館巡りをしたりとかもしてましたね。

(ある時、入館料が子どものが安い!と気づいて、まわりまくったのです)

市の無料コンサートに行った記憶もあります。


演劇鑑賞とかスポーツ観戦とかは、社会人になってから。

(そもそも地域の弱小スポーツチームに参加してたし…これはどれに入るんだろう?)


…んで、今の私。

我慢強さがあるかどうかは分からないけど、確かに自尊感情は高い気がしますねぇ…。

精神的回復力…昔は寝て起きたら悩みが消えてましたね…(今は流石にそれでは悩みが消えないので、人に相談するけど)。

精神的健康…まあ、健康な気がする(中高の頃はいわゆる「黒歴史」がいっぱいあるけど…ぎゃー!←何か思い出した。まあ、それも成長)。


そうか、私になるのか…(どんな着地点)。


まあ、確かに幸せなんで。

(一銭も稼いで無いけど。むしろコムギの方が児童手当と特児で稼いでる…)


母子家庭でお金はそんなになかったですが、

格安で体験できる情報を集めて色々参加させてもらっていたので、

あんな風にいろんなイベントに参加しながら、体験の経験を積んでいったらいいんだな〜、とホッとしました。


とまとめていたら、こちらの動画。


こちらは完全に、放課後や休日の体験格差の話で、

旅行やスポーツなどの習い事についてなんですが、

昔は無料や格安で体験できたことが、今はどんどん有料になっていて、

親の経済格差がダイレクトに響いている、という話でした。


一応、自治体も危機感はあって、色々無料で体験できるイベントは用意してるんだけど、

そもそもその情報にアクセスしてこない人も多いみたいで…。

そんな人にどうやって情報を届けるか、子に労力を割けない親のいる子にどうやって体験を届けるか…って話になってたんですが。


…なるほど、確かに私の場合、参加してたのは、

地域の活動や母の情報ネットワーク(口コミ)で得た教室情報や、田舎のおじいちゃんや熱心なおじさんという親戚…。

昔とはいえ、豊かな経験のもとは、『運の良さ』もあったんだなぁ。


まあ、コムギの場合は、学校と放デイでものすごくたくさん、体験させてもらっているので。そちらにお任せして。

(関西だからそういう場が多いってのもあるけど。岡山なんて、動物園は1ヶ所だけで、水族館は県内に無くて…って環境)


発達障害で視覚優位で本で読んでも入らないから体験が大事、とは言うものの、

定型の子だって体験が大事なわけで。


ソラマメにも色々体験させてあげたいなぁ、情報収集がんばらなきゃなぁ、と改めて思ったのでした。

(でも、このGWでもちょっとおでかけしたら、親の方が全身ガクガクになっちゃいましたけども…)