歯肉圧排自体はメジャーだ
私でも知っていた
でもこんなに荒々しい、痛い治療とは考えもしなかったーーー
インターネット検索をすると、歯医者のホームページにたくさん載っている
手順、やり方、何故やるのか
だいたいは
「正確な型取りをするために、歯と歯ぐきの間に糸を巻くやりかたです」
とサラッと書かれている
だからもちろん、患者サイドの恐怖体験なんて見つけにくい
今回はそのためにこのようなタイトルで記事を書く
歯肉圧排の現実
理由はわかったし有用なのも理解した
歯と歯ぐきの境目は大切だし、どんな綺麗なセラミックを作っても境目がダメなら、かみ合わない、また虫歯、見た目が悪いと残念な結果に終わる
だからってー
ただ糸を巻くだけじゃなく
巻いた糸を上から
グイグイ押し込む
とは初耳ですよ!
引用:3M
上記のように、銀色の道具で歯ぐきに糸を押し込む!360°!一周!
根元にクルッと巻いて終わりかと思ってたけど全然違ったのだ
歯周ポケット検査でポケットの深さを計るための針みたいな道具をブスッと刺すのでも痛いというのに
グイグイグイグイ他人事と思って
力づくで歯周ポケットである歯ぐきの境目、全方面に
器具を差し込まれるのだ
麻酔してるのに痛くて痛くて…
想像していただこう
つまようじを歯ぐきにまんべんなく順番に刺されるような恐ろしさ痛さを!
(こんなことして大丈夫なのか?歯ぐき下がりとか心配ないのか?歯ぐきは傷つかないのか?このまま歯周ポケットの掃除もついでにしてくれないかな)
一瞬で色々めぐらせる
歯ぐきは大事にしなければ
一度下がると戻らないということは周知の事実だ
歯ぐき下がりを注意しつつ、境目をやさしく撫でるようにやわらかめ歯ブラシで磨くべきとされている
なのに…なのにーッッ!
メッチャグイグイ押すねぇ
押すよねぇマリアちゃん
と、ここで怒ってもしょうがない
これは正当なやり方なのだ
決してこの病院だけに古代より伝わる怪しい秘伝の呪術などではない
最新かつ精密で一般的な、ハイレベル手順なのだーー
痛みと恐怖
いたずらに恐怖を煽る記事を書くべきではないと思うが、こんな体験をしたことはちゃんと残したい
たぶん二重で糸を巻きつけるという、より精密な方法を取ったと思う
目にかけられたタオルの隙間から必死に何をされているか見る
悲しきかな、たまに先生と目が合う
(恥ずかしい)
ぴろーんと糸が見えた…ような?
糸が、ガタガタにならないように均等に押し込む必要があるので
細かく分けて何度も何度も、細い耳掻き状の道具を歯ぐきに刺され続ける
何の拷問だ
理由はわかる
理由は…わかってても…
怖くて痛くてくじけそうだ
これをあと5本もやるのかマジかよ
口の中がジンジン麻酔でマヒして体中が緊張でカチコチニ固まっている
二時間
耐えられるか
歯肉圧排という方法を少しでも
知ってもらえたら嬉しいです