歯に悩む大人のみなさまにはあまり縁がないかもしれませんが
仮面ライダーフォーゼという作品のサブタイトルを真似てみました
あの福士蒼汰くんが主役です
吉沢亮くんや、横浜流星くんも出てます
歯肉圧排とは
歯を精密に作るために！
～歯肉圧排とシリコン印象～
歯を長持ちさせるためには、妥協を排した精密な治療が求められます。
口腔内の環境はかなり厳しいものです。
冷たいもの、熱いもの、酸性、アルカリ性の食品を毎日何百回も噛み、つねにバクテリアにも晒されています。
このような環境の中、セラミッククラウンなどの人工歯を長持ちさせるためには、高い精密性が求められます。
特に歯型を採る際には、歯と歯茎の境目を明確に分離しなければなりません。
歯と歯茎の境界を分離するために、型取りの前に歯肉圧排（しにくあっぱい）という前処置を行います。
歯と歯茎の境界を分離するために行う歯肉圧排。
歯と歯茎の間に細いひもを入れて、歯茎を歯から排除する（！）
歯と歯茎の間を押し広げ、歯肉の境目を明確にする
これを行うことで、精密な歯型を採ることが出来る。
治療時間に限りがあり、なおかつ保険点数のない歯肉圧排は、保険診療ではほとんど行われることはない。
引用:神田デンタルケアクリニック様ほか
知ってた知ってた
知ってましたよそんくらい！
土台作りの削る角度まで覚えてるのだ！
そして歯肉より下にクラウンがきたら予後が悪いことも！
だからこうして歯のキワにヒモを巻いて肉を押し下げ排除し、ギリッギリ限界まで歯を露出させた状態を作る
これで歯に歯肉がかぶることなく、正確な型がとれるのだ
そうすることにより、残った自前の多くの歯面とピッタリ合う、より精密な型どり、緻密なクラウンが出来上がるという寸法だ
（審美セラミッククラウンを自費で施術された方はご経験ありかしら？わたくしめは…ホホホいつも銀歯ですので）
どの本気歯医者もこれをやる
これなしではどんな良いセラミックも
うまく合わずに隙間が出来て、そこに汚れがたまって小さく削られた情けない歯がまた虫歯なる
（合ってないセラミックと歯の間なんて歯ブラシ届きようがないし、ここぞとばかりに菌の繁殖し放題よ）
」
と文字で読んでいただけの私を殴りつけにゆきたい
実際の治療
医「今日は気分はいかがですか？」
ええばっちりです！と言いたいところたがもう……
麻酔見た時点でテンションガタ落ちまくり過ぎでしてね
カンカンとノミのような器具で上下合計6本の仮歯をリズミカルに除去される
スポスポッとどんどん外れる仮歯たち
（あっ1個飲んじゃったから5個か）
医「でははじめまーす」
塗り塗り、グサッ！
（ウガッ！）
……まあよい、塗る麻酔効いてる
医「では注入していきまーす」グッ
私「ウゥッ」
ジワーとグワーと鈍痛が広がる
液体が歯茎の中を染み渡っていくのを感じ取れたほど
とりあえず下の歯5と6のまわり
内から外から斜めから計6本？
ブスブス容赦なく麻酔をぶっ刺される
薬が入ってくる度に冷や汗
手を握りしめ全身に力が入る
鼻から息を吸い深呼吸を促され
つとめて落ち着くよう脱力する
左側歯茎はマヒしたような浮ついた感覚
うがいをしてくださいと言われ挑むも、口が閉まらずピューピュー水が吹き出す
仕方なく手で唇を押さえながら口の中をすすいだ
こんなに麻酔しなきゃいけないものなの
冒頭の説明に、そんなん書いてへんやん
歯肉圧排って、こんなにもこんなにも大変なのかいーー
まだ序盤なのに…ッッ
記事読むだけと、実際やるのじゃ天と地ほどの差だ
経験しなければわからなかった
結局麻酔の話しかできませんでした
歯肉圧排と型どりはしばらく続きます