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養成所の研究生が一生懸命歌ってるのを聞いて、自分が研究生だった頃を思い出して感慨深かったです
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修了公演もガンバレー
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私の母校・名古屋女子大学の前身となる名古屋女学校が設立されたのは大正4(1915)年のことです。
創立者の越原春子先生が、「女性自らの努力による男女平等の実現」を謳い、女性が学問に励み「高い教養と職能」を身につけることが社会的・経済的自立の道であり、ひいては文化の向上に寄与することであると諭しました。
そのためか、名女大には他では珍しい「女性学」という授業がありました。…今もあるのかはわかりませんが。
フェミニズム、女性解放に興味がある私としては、女性教育に力を置く学校に進学できたことはとても嬉しいことでありました。
他の授業はさておき(笑)、これだけは率先して講義を受け、女性の置かれている現状・歴史・地位向上への課題等を学んだものです。
さて、大正4年といえば
古い考え方にとらわれない「新しい女」たちが時に文学作品を発表し、時に女性の今ある問題について論を奏じた「青踏」が廃刊する前の年です。
女性のための文芸雑誌、のちに女性解放運動を展開した「青踏」――
ここに集った女たちの、実話を元にした物語を12月に上演することになりました。
私が演じるのは、その「青踏」の同人でもあった神近市子です。
市子は明治21(1888)年、長崎で生まれ育ちます。
土地柄か英語とフランス語が堪能で津田塾大学の前身・女子英学塾を卒業後、青森県立弘前高等女学校の英語教師を経て、毎日新聞の前身である東京日日新聞の社会部記者となり、大正天皇即位礼で当時の内閣要人の数々へ取材をするなど、かなりの才女でキャリアウーマンでした。
そんな彼女を狂わせたのが、時のアナーキスト(無政府主義者)大杉栄との恋愛スキャンダル。
妻ある大杉と恋愛関係に陥り、そこに青踏の仲間であり家族のあった伊藤野枝が加わったことで、大杉は「1.それぞれが経済的に独立する。2.特定の人と同棲しないで別居生活を送る。3.お互いの性の自由を尊重する。」と、フリーラブ・セオリーを提唱します。
市子を始め大杉を取り巻く女3人は彼を愛するがゆえにそのセオリーに賛同しますが、そんな理想は長く続かない。
自分を顧みられなくなってしまった市子は大正5(1916)年11月9日未明、後に「日蔭茶屋事件」と呼ばれる事件を起こします。
事件後市子は投獄され2年服役しますが、出獄後は多数の翻訳や、新たな女性文芸雑誌「女人芸術」で文筆活動を行い、戦後は衆議院議員として売春防止法などの成立に携わり
昭和56(1981)年、93歳でこの世を去りました。
舞台は大正元(1912)年、伊藤野枝が青踏に入会するところから始まり、日蔭茶屋事件を経て大正12(1923)年、関東大震災の混乱の中で起きた甘粕事件までを描きます。
実在の人物、しかも私が生まれた時にはまだご存命だった人物を演じるということでかなりのプレッシャーがありますが、市子さんに失礼にならないよう心を込めて、今できる全てをかけて演じたいと思っております。
命短し、恋せよ乙女――
大正浪漫感じる美しきあの時代、若い命を輝かせ真剣に生きた人々にぜひ逢いに来てください。
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文化庁委託事業
日本の演劇人を育てるプロジェクト
新進演劇人育成公演 俳優部門
「ブルーストッキングの女たち」
作 宮本研
演出 ふじたあさや
◆日時◆
2013年12月
13(金)18:30~
14(土)14:00~
15(日)11:00~、16:00~
17(火)18:30~
18(水)14:00~、18:30~
19(木)14:00~
※開場は開演の30分前です。
※全2幕。途中休憩あります。
16(月)は休演日です。
◆場所◆
名古屋市千種文化小劇場(ちくさ座)
(地下鉄桜通線吹上駅7番出口徒歩3分)
◆料金◆
一般前売:3,500円
学生前売:3,000円
当日:4,000円(一般・学生とも)
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今回、「日本の演劇人を育てるプロジェクト」ということで4人の女優が育成対象者に選ばれておりますが、実は私もその1人となっております。
こんな素晴らしい機会に実在の人物を演じられることに感謝するとともに気が引き締まる思いです。
ぜひぜひ皆さまお誘い合わせの上いらしてください♪
日時指定です!
ご予約お待ちしておりまーす(*^▽^*)/