大切な人の死、そして愛 | スガ シカオという生き方 ~history of his way~

スガ シカオという生き方 ~history of his way~

1997年デビュー、2011年フリーランスとなった音楽侍スガシカオさんの記録。
本名:菅 止戈男。戈(ほこ)を止める=争いを止めることが「武」の本義であるという孔子の著から取られた名前に込められた思い、それに恥じない生き方の足跡。

青空/Cloudy/キティMME

¥1,260 Amazon.co.jp
青空/Cloudy
2002.1.17発売
・青空
・Cloudy
・青空~film track~
・Orange ~Cloudy words remix~

CDでーた 2002年1月号
$スガ シカオという生き方 ~history of his way~

『青空』

02年1月19日から公開された映画「仄暗い水の底から」の主題歌「青空」

スガ「仄暗い水の底から」は身もだえするほど恐ろしい映画であると同時に、愛する人への大切な心を最後に感じ取れる内容で非常にひかれるものがあった」

『青空』は、贅肉をそぎ落とした緊張感と繊細で淡い感覚が同居した、彼独特の空気感を放ったミディアムバラード。真摯な思いでどこまでも飛び去っていくかのような空間的な広がりを感じさせてくれるサウンドが心地いい。

スガ「この曲の歌詞のテーマは、大切な人の死、そして愛」

日常の心揺れを切り取りながら、詩的なイメージで喚起させる歌詞の世界には陰りに満ちた風情があるけれど、彼が言うようにその奥底には愛が横たわっている。

スガ「映画のエンディングを見て感じてもらえることを、新曲に集約させた。映画と同時に「青空」で何かをつかんでいただければと思います」




『Cloudy』

曲作りレコーディングの過程を見せつつ、スガの素顔に触れたテレビ番組「情熱大陸」(TBS)のラストシーンで弾き語りした曲。j-WAVEからハートウォーミングなクリスマスの歌をと依頼されたもの。

スガ「ハートウォーミングって苦手なんだ」と苦笑いを浮かべていたけれど、出来上がった曲は、別れてしまった男女2人がクリスマスを迎えるたびに揺れる感情を描いた胸の中で鳴り響き続いてゆく名曲である。