ファスナー | スガ シカオという生き方 ~history of his way~

スガ シカオという生き方 ~history of his way~

1997年デビュー、2011年フリーランスとなった音楽侍スガシカオさんの記録。
本名:菅 止戈男。戈(ほこ)を止める=争いを止めることが「武」の本義であるという孔子の著から取られた名前に込められた思い、それに恥じない生き方の足跡。

SugarlessII/㈱アリオラジャパン

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2011年8月10日発売アルバム「sugarless Ⅱ」で、Mr.Childrenの「ファスナー」を、桜井さんと一緒にガチバトルでコラボレーションカバー。

リアルでも仲の良いお二人ですが、元々Mr.Children桜井和寿さんは
「僕はスガシカオさんの音楽に出会ってからは相当影響を受けています。

スガさんの登場によって歌詞の書き方が変った。

特に“ファスナー”はスガシカオの遺伝子が確実に入った曲です。

スガさんの新譜が出ていいとちょっと悔しいし、実際、スガシカオの「19才」を初めてラジオから聴いた時は思わずボリュームを上げてしまったし、ちょっと悔しかったけど、スガさんで良かった、若いミュージシャンだったらもっと悔しかったと思う。

また、「Thank You」という曲を聴いた時は悔しくて暴れたと、スガさんにメールが来たそうです。」

桜井さんが、スガシカオを意識して作ったというだけあって、「コード進行が俺風な分、譜割が全然自分と違うので、最初は逆にめちゃくちゃ歌いずらかった。 」


2010年公開の映画「Mr.Children Sprit the Difference」で、Mr.Childrenの「ファスナー」を一緒に歌うシーンで出演されています。 

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スガシカオ
「曲ってメロディーだけじゃなく、ボーカリストの歌い癖でかなり色づけされてる部分もあるんですよ。そういった息遣いも、実は歌の個性の一つ。

「ファスナー」で言うと、まずスガシカオだったら絶対"ファースナー"って"ファ"にアクセントを置いて歌うけど、桜井くんは、"ファスナー"って、"ス"にアクセントを置くわけ。それが最初はほんっとに難しくて。気を抜くと"ファスナー"になっちゃう(笑)

あと、色っぽく歌う為に、桜井くんは、わざと息遣いを歌の中に残すのね。"昨日 君が自分から(はぁ~)"みたいに。俺は逆にサラッと冷たいイメージでピューって歌うほうだから。

同じ曲でも歌い癖の感じて、だいぶ違ってくるんだよね。


そういう意味じゃ、後半のオチサビの辺りで俺がわざと俺風なテンションで歌い回すところがあるんだけど。その後の桜井くんが、今度は俺の歌い癖を凄い真似して歌っていて。

そこら辺もボーカルの歌い回しって事で聴くと面白いかもしれない。」




スガシカオ
「Mr.Childrenの桜井くんは僕にとっての本来のメジャーミュージシャンは、こうあるべきだという理想像なんです。

ただ逆にオルタナティブな自分というものに対するアイデンティティもどこかにあって、ストイックにオルタナティブにやり続けることがカッコイイと思ってはいるけど、それは自分にはこれしかできなからやるだけの話であって、ロックの人達に対する憧れと、ポップスの人達のモテ度に憧れを持ち続けているんだと思うんだよね。

もちろんそこに、俺の音楽は負けたくないっていうのがあるんだけど、俺はやっぱり、モテたいとかいう気持ちがモチベーションの根底の中にあるからそういう繰り返しをぐるぐる回ってるような気がしてる。」