いまだに社会復帰できていないスガシカオです。 | スガ シカオ オフィシャルブログ コノユビトマレ Powered by Ameba

いまだに社会復帰できていないスガシカオです。


おつです。



ツアーが終わって一週間が過ぎますが、いまだに社会復帰できていないスガシカオです。


今回のツアーも、ツイやFBで呼びかけて、沢山のメディアにライブレポしていただきました。


本当に、貴重な紙面をさいていただきありがたき幸せ。

そのライブレポートをまとめました。お時間のある時に是非とも、読んでみてください。


■RO69
http://ro69.jp/live/detail/74749

■BARKSニュース
http://www.barks.jp/news/?id=1000084774&ref=rss

■EMTG MUSIC
http://music.emtg.jp/liveReport/2012110186968c694

■mFound
http://mfound.jp/report/sp/e/sugashikao.html

■ListenJapan(後日掲載予定)
http://listen.jp



そして、そんな中、とても臨場感があって、わかりやすいレポを1本掲載します。


あぁ・・・また思い出すあの灼熱のステージ・・・・社会復帰が遠のく・・・ww




2012.11.06
SUGA SHIKAO LIVE TOUR 2012 -Autumn-
「Funk/POP/Ballad/Dance・・・スガシカオ "おいしいとこ全部盛り" ツアー」
@Zepp DiverCity Tokyo



2012年。精力的にライブ活動を行ってきたスガシカオの集大成ともいえる今ツアー。この長いツアータイトルからして、その意気込みが感じられる。


ステージセンター奥に階段が設置され、ホールライブのようなセット。その階段の上から登場して、リズムボックスとアコギと声だけというシンプルなHitoriスタイルでの『19才』からライブがスタート。


曲の終わりにドラム岸田容男とベース坂本竜太のリズム隊が、やはり階段から順に登場し3ピースでの『FUNKAHOLiC』へと続く。


どんどん音が増えて広がっていくのに比例してテンションがじわじわっと上がってく。キーボードpochi、コーラス大滝裕子が加わっての『かわりになってよ』。かなり初期の曲でライブで聴くのはレアかもしれない。CDでは次曲に繋がっていくのだが、その重厚なイントロが入りつつもそこで曲が終わってゆくという小憎さ。



歌詞もさることながら、そのアレンジにもドSっぷりを感じざるを得ない。

ギター田中義人も登場し、メンバー全員が揃ってからの『正義の味方』。ハンドマイクを持ってステージ左右にでてきたり後方の階段の上に立ってみたり、自在に動きまわりながら全身で熱を放射する。ベースとオルガンの音色が気持ちよくハネて、体が自然と揺れる。


続いて『午後のパレード』のイントロが。ライブの最後にもってくることが多かったからか、まわりからは「もう?」「早い!」という驚きの声も聞かれた。オーディエンスとの一体感が徐々に形となって現れはじめる。スガのギターソロは圧巻だし、すごく楽しそうに弾く姿が印象的だった。


『黄金の月』では久しぶりの女声コーラスとの美しいハーモニーが秀逸。
初っ端から代表作中心のヒットナンバーばかりを出し惜しみなくぶつけてくる。でもあとから思えば、このときはまだまだ生易しかったのだ。



挨拶程度の短いMCを挟んで『Re:you』。音源では、気だるさが全面にでていたが、この日は太い声だったからか諦めを通り越したやぶれかぶれ感を垣間見るようで、また曲の印象が変わった。サビの「Break Down!」を叫ぶオーディエンスの声がハンパない音量。

この曲から怒涛のエレクトロファンクなダンスナンバーが続く。一気にディープでダークな音の世界が広がり、暗めのライティング、激しく乱れるフロアの手、手、手。



『はじまりの日』は歌詞のとおり、会場全体を現実から逃避させ、『奇跡』では巨大クラブになったような拡散するフラッシュライトのなか「いくぞー、みんな跳べーーー!」とさらなる高みにつれていこうとする。


遠くからみると、ステージとフロアがまるで激しく闘っているようにもみえたが、明らかにひとつの方向、刹那的な快楽を求めて負けじと高めあっていった。


『13階のエレベーター』と、とどまることなく続く、アッパーチューン。妖しげな照明のなか、直立でギターをぶらさげながらおさえめに歌うAメロから「ぶっこわれちゃえばいいんだ」をキッカケにサビで大爆発。ステージもフロアも一体となって、文字通りぶっこわれていた。



次から次へと繰り出されるシャウトとフェイクに、この声は楽器以上の音を奏でることを再認識。


「やべーよ、頭んなかぐっちゃぐっちゃ!」と言いながら新曲『Festival』についてのMC。そしてバンドメンバーの紹介。



そのあとはうってかわって落ち着いた曲が3曲。
喪失感とそれを超えたうえでの前向きさが沁み込んで伝わってくる『傷口』のあと 、ギターを置き、スタンドマイクの前で一度大きく天を仰ぎみてからの『春夏秋冬』。ついさっきまでシャウトしまくっていたというのに・・・遠くまで伸びゆく声。まっすぐと前を見つめて歌いきる姿に、揺るぎない強さを感じる。


そして、最新曲『Festival』へ。MCでも自画自賛していたが、絡みつくようなリズムに静と動が同居する不思議な世界観。赤いライトに照らされて、アーティストとしてのスガシカオを本人が歌うことで その存在をステージ上に再投影しているような不思議な感覚に陥る。途中から音の重なりが広がりに変わり、違う空間にいるような気分になった。決して派手ではないのに、今どきの音の世界に深く入りこんで、後をひく名曲である。



暗いステージにライトが走るなか、両手を広げるスガのシルエットが浮き出て、また違う世界へ目を向けさせるようなアレンジのイントロが響き渡った『ドキドキしちゃう』で後半戦スタート。


攻めるようなベースを弾きまくる坂本竜太と頭上にギターを掲げた田中義人に挟まれてとんでもない高いキーで「SWEET BABY!」と絶叫しながらの曲紹介。じわじわとくるセクシーさがツボな曲だったが、かなり暴力的に感じたのはライブならでは。そして定番曲でもある『ストーリー』。この曲も、今年になって曲の持つ意味が少しだけ変化したような気がする。



「そろそろ本気のFUNKをみせるときがやってきたようだー!!!」とのフリから夏フェス用につくった新曲『したくてたまらない』。下からズンズン響くベースとドラムのリズム、ギターがこれでもかとギュインギュイン響くなか、センターのお立ち台に上がりギラギラとした目でとにかく煽って煽ってあおりまくる。ステージもフロアもどこからそんなエネルギーがあふれでてくるのだろう・・・というくらい熱い。


続く『91時91分』でもステージの端から端までオーディエンスを煽りまくり野太い声で吼えまくる。シャウトなんてかわいいもんじゃなく、まさしく吼えていた。つい数分前にバラードを歌っていた人と同一人物とはとても思えないほど。なんという振り幅。



このあと、次の曲に繋げていく美しく広がるインタールードに鳥肌がたった。なにがはじまるんだろう、どこまで連れていってくれるのだろうと静かな高揚を感じながら少しだけ熱がやわらいでいく。

本編ラストは『青空』。
どうしてもこの曲からは死の匂いを感じてしまうことが多いが、それをも包み込んで、癒すだけの力をもっている。自分のなかにある負の塊が痛みとともに優しく溶かされて、みえない束縛からほんの少しだけ解放された気分に。



圧巻だったのは、曲の後半。今年の大きな仕事のひとつにロックミュージカル「ヘドウィグ・アングリーインチ」の訳詞があったが、そのヘドウィグのステージをオマージュし、自身のライブにもその足跡を残した。まさしく、全部盛り。ステージセットの階段もヘドウィグのステージを意識したものだったのであろう。


しぼりだすようなフェイクのあと、ハンドマイクに持ち替え、劇中の『Midnight
Radio』からの一節「みんなあげろ、手をー」となにかを訴えるように繰り返し歌いあげる。最後は階段を駆け上がり、まばゆい光のなかで神々しさを印象づけたまま、ステージから去っていった。


今のは幻かもしれない、と呆然としてしまうほど圧倒されたがオーディエンスがまっすぐ挙げたままの手とバンドが余韻を残すように 力強く熱のこもった演奏を薄暗いステージで続けていて、その姿に現実に引き戻された。ライブを超えた演出に感服。



アンコールは『あまい果実』から。
あの特徴的な重いリズムが響くなか、ツアーTシャツに着替えたメンバーが順番にステージ後方の階段から登場。またもやディープな世界へ一気に引き戻され、フロアも緩やかに気持ちよさそうに横に揺れていた。


最後は、『コノユビトマレ』。とにかく会場にいる誰もかもがリミッターが外れていて、この瞬間を楽しむことでの一体感が漂っていた。左右に大きく揺れるフロアの腕は何度みても壮観。いいライブに笑顔で大きくバイバイしているようにもみえた


鳴り止まない拍手のなかメンバー全員が再登場でダブルアンコール。
ギターを叩いて歪ませた音が響き渡るイントロから、『Progress』。

今年3月のHitori Sugar Tourで聴いたときは、ひとりで背負っているものが大きく感じて、どちらかというと自身に向けて歌っている感が強かったけれど、そのときよりも確実に進化していて誰かの背中をそっと、でも力強く後押しているようなそんな歌になっていた。



全体を通じて、新旧混合なセットリスト。まさしく全部盛りで豪華な構成だった。
それでいてまとまっているしわかりやすく、体に馴染みやすい流れ。だからか、時間があっという間に感じた。


定番曲はもちろん、懐かしい曲も多かったがアレンジが変わったり、コーラスが厚くなったことで確実に変化していたし、そんななかで新曲3曲が、それぞれいいアクセントとなって際立っていた。MCも少なかったぶん、余計に音が研ぎ澄まされて届いた。



「全部盛り」というタイトル通り、15年というキャリアと、持っている楽曲の幅広さを改めて実感させられた。


長くやっていると根底に流れる思いが強いぶん、楽曲の傾向が似てきてしまうアーティストもたくさんいる。

スガシカオという人は、自分のまわりに壁をつくらずにアンテナをはりめぐらせていて、自分がピンとくることはインプットするだけの貪欲さがあって、それを吸収してから自分のなかでいったん消化して、ブレることないアイデンティティと融合してアウトプットができる人なんだと、そんなことを思った。



今回いちばん感じたのは、リズムはファンク中心だけれど、勢いやノリが完全にロックという、すごいミクスチャーが成り立って新しいライブスタイルとなっていたこと。

良くも悪くもラフでありながら、生々しさがある。ライブの醍醐味はコレだということを再認識できた時間。


来年早々には、すでにHitoriスタイルでのツアーも決まっていて今回のツアーとは一転して「聴かせる」ライブがみられるのでは、と期待している。


【Set List】

01.19才~FUNKAHOLIC
02.かわりになってよ
03.正義の味方
04.午後のパレード
05.黄金の月
06.Re:you
07.はじまりの日
08.奇跡
09.13階のエレベーター
10.傷口
11.春夏秋冬
12.Festival
13.ドキドキしちゃう
14.SWEET BABY
15.したくてたまらない
16.ストーリー
17.91時91分
18.青空

E1.あまい果実
E2:コノユビトマレ

WE1:Progress


Text by SAKURA


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New song 

「Festival」

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作詞・曲・編曲・全楽器・プログラミング スガシカオ

制作 UGM
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