【告白・突発性難聴との戦い】最終回 | スガ シカオ オフィシャルブログ コノユビトマレ Powered by Ameba

【告白・突発性難聴との戦い】最終回


【告白・突発性難聴との戦い】最終回



現状、おれの右耳は周波数帯によっても違うのだけれど、調子のいい時で70~80%くらいまで持ち直している。


ただ低音域全般と、ずっと「聞こえ自慢」だったスーパーハイ(高音域)の聴力はほぼゼロに近い、右耳のこの部分は残念だがもう一生戻らないだろう。


でも、一年もすれば聞こえないことにも慣れてしまうらしいし、左耳は人の数倍聞こえるから、まぁ良しとしている。


聞こえないなら、聞こえないことを強みにした戦い方が必ずある。ギターのコードを知らなくても、譜面が読めなくても、天才的なことをする奴が沢山いるのと同じだ。


音楽をやるのに支障のない聴力が戻っただけでも、おれは本当に幸運だと思っている。



耳を守るコツも、経験値があがってきたので、今ではそうそう難聴再発には陥らない。


ただ、心的なストレスだけは防ぎようがない。

東洋医学の先生は、いつも言う。


「何とかならないことなんてないから、そこそこなんとかなるし、死にはしないんだから。そうゆう風に考えて、毎日を生きなさい。」


たしかに、それは理想だが、まぁ・・・そうも言ってはいられない。


おれには大きな目標と夢がある。

どんなことをしてでも辿り着きたいステージがある。

しかし、それも聴力あってのことだと思うので、とにかく今は耳に負担をかけないように生活している。



ミュージシャンというのは、常に難聴と隣り合わせで生きていく職業だ。


特に修羅場をくぐってきたキャリアのあるミュージシャンは、みんな多かれ少なかれ耳がやられている。


歌い手やエンジニアもそうだ、イヤモニからの大音量で外傷性の難聴になるシンガーも多い。



突発性難聴治療の一番の決め手は、早期発見・早期治療だ。



これを読んでいるミュージシャンやアーティストのみなさん、あるいは職業柄難聴を引き起こしやすい方々、一晩寝ても耳鳴りがおさまらなかったら、すぐに専門医の所へ行ってください。


早ければ早いほど、治療の効果が望めるそうです。



そして、おれは難聴っていう病気で学んだけど、ストレス性の病気で苦しんでいる沢山のみなさん、難しいかもしれないけど、なんとかなるさって思う練習、重要かもですよ。



実際、まぁなんとなく、「何とかなる」ことも多いしね。

そうやって、上手に生き抜いていきましょう。

おれも、そうやってこれからの音楽人生をかけ抜けるよ。


このメッセージを伝えたくて、おれはこの闘病記を書きました。



最後に心配をしてくださったみなさん、「Festival」みたいな天才的な曲がかけるスガシカオは、たぶんまだバリバリ大丈夫です!!


最高のグルーヴを目指しますので、これからもお付き合いください。




おしまい。


◆◆◆新曲リリース◆◆◆◆◆◆◆◆◆
New song 

「Festival」

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DLはこちら↓

https://itunes.apple.com/jp/album/festival-single/id572504226

作詞・曲・編曲・全楽器・プログラミング スガシカオ

制作 UGM
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