「輝け!!Myリリック!!」第14話前編 | スガ シカオ オフィシャルブログ コノユビトマレ Powered by Ameba

「輝け!!Myリリック!!」第14話前編


おつです。

みんな、いつもコメントやペタありがとう!!




さてさて、「輝け!!!Myリリック!!」も、もう14回目だね!


それにしても、投稿してくるみんなすごいよ、レベル高い!!レベル高いっていっても、技術レベルじゃないよ。センスとか気持ちのレベルが高いよね!!



いつも感心したり考えさせられたり、おれも頑張らなきゃって思います。



では、「輝け!!!Myリリック」第14話、いってみよ====!!




※「輝け!!Myリリック」に投稿される方は、フォーマットに従って投稿してね。フォーマットにはまってないと、普通のコメントとして処理されてしまうからね!!






『おじいちゃんに捧ぐ』



僕の
おじいちゃんは


冷たい雨の中


たったひとりで
畦道で倒れていて


永遠の方へ
いってしまった


最新のケータイもメールもゲームも知らないまま…


見せたら
どんな顔をするのだろう


それより
理解できるかな


あの日初めて
僕の人生が
僕だけのものじゃない気がしたんだ



僕らの未来は
もの凄いSPEEDで
進んでゆく


僕が生きてる間に…


宇宙旅行やタケコプターができたらいいな


最新の秘密兵器も見たいしやっぱり長生きしたい


つまらない事考えて
朝まで眠れなかった


外に出て
いつもの様に
ことりの世話をする



僕が生きてる今日は
おじいちゃんが待っていた誕生日



僕が生きてる今日は
死んでしまった人が見ていた未来



朝日がまぶしすぎて
目が眩みそうだった



いつか僕が
全力で走って、足を引きずりながら走って


雨に打たれて
立ち上がれなくなった時は、むかえにきてよ


90゜に曲がった背中で



のりP

*おじいちゃん(タカオ)の兄弟の名前はシカオでした(通称:シカちゃん)




素晴らしいリリックだね~~!!


1行1行が、すごく意味があるし、伝えたいことをストレートに伝えてるね。



「僕が生きてる今日は 死んでしまった人が見ていた未来」←ここが最高の1行だね。この言葉に、いま自分が生きている意味・立っている意味が凝縮されてる気がする。



イロイロ考えちゃって眠れずに迎えた「朝日がまぶしすぎ」る朝と、悲しみを乗り越えて未来に向かっていく気持ちとがドンピシャリンクしていて、グッと来たよ。


とても◎です!!



ところで、じいちゃんの兄弟シカオなんだ!!笑


でもたぶん漢字は、鹿男でしょ?おれとはちがうなぁ・・・。


珍しいーね!





『悩める妄想』



カタカタカタカタ


8ミリビデオが映しだされる


壊れてるんだ


再生したら終わりまで
絶対にとまらない



すべてがうまくいっている
チヤホヤされていい気分
持ち上げられて謙遜してる


なんだこれ
わたしだよね?


下世話なお調子者


でも停止できないあきらめよう
テープが終わるまでほっておこう


カタカタカタカタ


怖くて震えてる
世界中の嫌われもの
皆が指さして
あいつはバカだと言っている


そんな極端なことって
考えすぎてる


でもどうしょうもない停止できない
テープが終わればそれはそれ


大丈夫
現実は律儀なほどきっちりやってきて
丁寧に妄想をぶち壊してくれる
音もたてずに



カタカタカタカタ


今度はいったい何がはじまる……?





yukao 46才 女



ぼくは8ミリっていじったことなくてよくわからないけど、それでも雰囲気がすごく伝わりました。


ぼくなんかテレビに出るから特にそうだけど、映像にうつってる過去の自分って、ニクニクしい時あるよね~~。なに考えてんだ、こいつ・・・みたいなね。



カタカタカタ・・・っていうアナログな音使いも、効果的!!





『ひみつ』



「髪型変えたね」
それだけのメール
送る勇気がつかなくて
何度も読み返す
絵文字をつけたり顔文字いれたり



震える心で
夜中にそっと作ったメール
あなたにはもう届いたよね
私の心臓をのせて電波は駆ける
しんと静まり返った夜空を
まっすぐに



あなたの携帯がぶるると震え
私の名前が
あなたの携帯の液晶に光る



真っ暗な宇宙の隅で
息をひそめあなたの返事を待つ
送ったメールを
何度も何度もくりかえす
押し潰されそうになって
引き契られそうになって
ああもう眠りにおちる
その瞬間
携帯が震えた



一行だけの
そっけないメール
私にはなんだか光ってみえるよ
携帯の液晶が暗くなっても
心臓から指先まで
こびりついた残像は消えないから




受信箱の1番下は
あなたの定位置
そこからあなたが消えないように
自然に動く指先が
なんだか憎らしくて




もも 17歳





キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

ヤバイ、これはヤバかった。


どストライクで共感する人おおいんじゃない??


「真っ暗な宇宙の隅で 息をひそめあなたの返事を待つ」←大切な誰かからのメール待ってる間って、宇宙の時間がとまってる感じするよね。



「受信箱の1番下はあなたの定位置」←これも本当に素晴らしい表現だね!!もう、本当にそのとおり!!って感じ。



「しんと静まり返った夜空を まっすぐに」メールが飛んでいくイメージが、ものすごく心を打ったよ。



それにしても、言葉一つ一つがツボつきまくりです。ももさんの他の作品も、読んでみたいな。





【風】


いつもの帰り道を 自転車で走る
やけに重いペダル 1日がんばった証


頬をすり抜ける風は まだ少し冷たくて
明日への不安を一層 かき立てた
4月はじめのこと


とくに面白い番組
今日はやっていないけれど
テレビの電源を押したんだ
耳に入るのは雑音で


向かい風 臆病なわたしを
後ずさりさせるのが上手なんだね
追い風は 臆病なわたしを
どこまでもじらすのが上手なんだね



いつもの帰り道を 自転車で走る
ギアを1にした もう証なんてどうでもいいや


頬をすり抜ける風に 感じることはない
感じるココロの余裕さえも 今はない
4月おわりのこと


"やっと少し慣れた"と
受話器越しで言ったけれど
でもね、あれはウソなんだよ
言い出すのはかっこ悪くて


向かい風 臆病なわたしに
いつになったら休みをくれるの?
追い風は 臆病なわたしに
いつになったら気づいてくれるの?



いつもの帰り道を 自転車で走る
ふと見上げた家の 二階の小窓
なかよく並んだテルテルボウズ
明日への願いを背負って 夕日を眺めてた


風と踊りながら・・・




*あっきー
*17歳
*おんなのこ(´m`)





絶望とかどうしようもない挫折とかではなく、ふとした瞬間に訪れるなんともいえない不安感・・・・。



そんな誰にでもある「やってられなさ」と、明日への願いを背負ったテルテルボウズの対比も景色が見えて◎です!!



「向かい風 臆病なわたしを 後ずさりさせるのが上手なんだね」←とても好きな1行。いいね!!





つづく・・・・・・・。