「輝け!!Myリリック!!!」第8幕!その1 | スガ シカオ オフィシャルブログ コノユビトマレ Powered by Ameba

「輝け!!Myリリック!!!」第8幕!その1


おハローございます!!



東京はいい天気ですが、ぼくは密室で夜中までバンド練習です。

みなさんは、どっかお出かけの予定あり??



週末楽しんでくださいね!!




さて、ぼくが独断と偏見で選んだリリックの作者の方々が、丁寧にコメントを返してくれているのを見て、なんか嬉しくなったよ。




実は今、いろんなメディアでこの「輝け!!Myリリック!!」が話題になっていて、出演するあちこちの番組で取り上げられたりしてます。




誰でも見れて誰でも投稿できるから、何がおきるかわからないし、実はすごい人が投稿してるかもしれないし・・・・みんなで作る「次世代型読み物サイト」としてお友達とかにも紹介してみてくださいね。




それでは「輝け!!Myリリック」第8幕、いってみましょうか!!


今回はどんな作品とめぐりあえるかな・・・・







「君のもとへ」



今日はほんの少しだけ早起き
待ち遠しくて眠れなかった夜を
過ごした 目をこすりながら


いつもより 大きく伸びをして
いつもより 丁寧にマスカラ塗って
いつもと違うふわふわのワンピースで


君の待つ場所へ さくら色のパンプスで



君がたった5分遅刻しただけ
それだけで 私はすごく怒ってた
そんな日もあったけれど


今日少し 私遅くなるかも
きれいになって 君に会いに行くから
いつもと違う表情に ドキドキしてよ


君の待つ場所へ 靴音 聴こえないよう



いつもより 私遅くなるよ
背伸びして 君に会いに行きたいから
待ってる君に"後ろから"声をかけた


誰よりきれいになって 君を振り向かせたいの





有栖( l 8 ・ 女 )





恋をしている女子にしか書けないリリック、とても爽やかだね。


「君に声をかける」までの一瞬の時間(ひとコマ)を、上手に切り取ってリリックにしてる感じ。


「さくら色のパンプス」「靴音 聴こえないよう」←色んな情景描写をせずに、靴だけに絞ったのも◎


「誰よりきれいになって 君を振り向かせたいの」←なんでもないシンプルな一行ですが、作者の一途なキャラが伝わってきて、とても共感できるね!!






そのさきへ


眩しくってかざした手 指の隙間から君がやって来るのが見えた


「おはよう」そんな言葉で何気なく いつも君は笑顔に優しさを溶け込ませて僕の心に腰掛ける


トモダチって?知り合いって?今の僕って君の何?
恋人じゃないし、家族じゃない。どれでもなんでもない存在…


まぁ、いっか。
…終わってしまうくらいなら…


心の中の君に聞いてみた。僕らこのままってどうなのかな?
僕は…
…繋がっていたい…僕はただこのままでも君と…
僕だけが気にする遠い距離…
…ただ君をみていたい…
そんなどうしようもないところに行き着く僕だけのキモチ…まぁ、いっか…

…終わってしまうくらいなら…



「ねえ」…君が何か言ってたみたい
「ごめん、何?」
「…」
顔を上げて君を見た。止まった時間で解ったんだ


僕はこのままでは君と


…いれそうにない…





30代




これは、もう1行目から心をつかんで来るね。指の間からみえる彼女の姿が想像できちゃうね。



心の葛藤と情景が、絶妙なバランスで映画みたいにコマを進めていく感じが心地よいし、行間の使い方も、ばっちり!



「心の中の君に聞いてみた。僕らこのままってどうなのかな?」←ただの自問自答といってしまえばそうなんだけど、心の中の君ってところがとても繊細でロマンチック。


「僕はこのままでは君と…いれそうにない…」←この結末が、どちらにも解釈できて、不安定な気持ちが伝わってきました。






..『クソジジィ』



オヤジがいねぇ生活
ぬははは!
自由だ 自由だ
あんにゃろう
不倫しちゃえよ 不倫しちゃえよ


ゲームをやり放題
音楽だって聴きたい放題
ラーメンだって伸び放題
ばばぁも寝たっきり
妹はグロッキー


さーて。
ウチが好きな人に会いに行くか。エロゲでいろんな女を
突いてやろうか
あんあん言わせてやろう
ぬははは!
1人は鬼畜になれる時間




16歳・チョップ☆すてぃっく チビ





ぬはははは!!下品だねー!!

ホルモン焼きみたいなリリックだ!かなり好き!!笑



「ゲームをやり放題  音楽だって聴きたい放題  ラーメンだって伸び放題」←最高!!てか、ラーメンはやく食えっつの!


本当にこーゆう時あるよね!!なんていうか、せまい部屋で「いま、世界おれ一人」みたいな征服感?あるある。



「エロゲでいろんな女を 突いてやろうか あんあんいわせてやろう」←いいです、アホエロいです!!もてない野郎の典型的な行動パターンに激しく共感。


しかしグロッキーって、何万年前の言葉なんだっつの・・・・笑。






<脱出>



長い雨の夜
僕の部屋は
水底に沈んだように
静かで 静か


音をたてているのは
雨と僕と小さな時計だけ


キッチンの小さな灯りだけ点けて
暗い部屋のはしっこで
歯を磨く僕
この小さな灯りの中だけが
僕の居場所な気がして
無性にさみしくなったんだ


窓の外の雨が
長く暗く湿っぽく


同じ雨が
永遠に降り続ける気がした
降り続けている気がした


雨が憂鬱を誘う



今 僕がしたいこと
ユメやキボウ
それらをいつまで持っていられるのかな


小学生の頃
大人はずるいって いつも思ってたけど


いつからか
子供だってずるいって 気づいたんだ


大人だって子供だって
同じ人間なのだから
子供が大人になるのだから


僕はここから脱出する
こがどこかもわからないけど
でも
自分が正しいと思える方向へ
大人になるまでだけでも
走ってゆけたら


僕はずるくない子供になって
ずるくない大人になれる気がする


ぼくは 歯磨きを終えて
お母さんが洗ってくれたシーツの上で
眠りにつく




にょん/高1/女





すごいねっ!!すごすぎますっ!!


にょんさん、一体何者????もしかしてプロ??
高校一年??うそつけ~~~( ̄□ ̄;)!!




「脱出」というタイトルや「同じ雨」の言葉センスも凄まじいけど、「大人だって子供だって同じ人間なのだから 子供が大人になるのだから」←これは、とても新しい発想だね。すごい感性。



一人の部屋の押しつぶされそうな孤独感の描写から、自分の見えない「未来」へと物語がグワ~~っとひらいていく速度も見事。見事としかいえない。

ていうか、おれはものすごく好き!!


そして「僕はここから脱出する ここがどこかもわからないけど  でも 自分が正しいと思える方向へ」←この黄金の一行は、言葉もないくらいすばらしいです。



しかも物語の最後を読んでみてビックリ→「ぼくは 歯磨きを終えて お母さんが洗ってくれたシーツの上で 眠りにつく」←ひえ~~・・・こりゃ、すごい!モンスター級・・・・。



にょんさん、是非これからも沢山の刺激を受けて、いいリリックを書いてください!!


応援してます!!





つづく・・・・・