ファンの愛届いた—「愛の武将隊」存続へ 解散惜しみ署名活動、県が予算措置方針 | たかくんの道楽

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行政の支援打ち切りに伴い、今月末で活動を終える見通しとなっていた「山形おきたま愛の武将隊」について、県が10月以降の存続に向けて予算措置する方針を固めたことが10日、分かった。複数の関係者が明らかにした。18日開会予定の県議会9月定例会に補正予算案を提出する運び。事業打ち切りを惜しむ熱心なファンの思いが、実を結びそうだ。



 県関係者によると、国の緊急雇用創出事業臨時特例交付金で造成した基金を活用。2013年度まで用いていたメニューとは別の「地域人づくり事業」として予算化し、15年3月までの運営費を助成する。

 15年度以降については、新潟県上越市(越後上越上杉おもてなし武将隊)、長野県上田市(信州上田おもてなし武将隊)など他地域のケースを参考に、予算措置や運営方法も含めて検討していく。

 9日には米沢市で、地元有志が吉村美栄子知事に全国のファン333人から寄せられた署名簿を提出。吉村知事は「皆さんの思いを大事にしたい」と前向きな回答をしていた。

 愛の武将隊は10年7月に結成。米沢藩の重臣・直江兼続、初代藩主・上杉景勝、米沢で生まれた仙台藩主・伊達政宗ら本県ゆかりの武将が演武を披露し、置賜をはじめとする本県の特産品や歴史を県内外にPRしている。雇用期間は原則1年間で、武将役は入れ替わりながら運営してきた。現在は武将5人とスタッフ3人の態勢。武将が最多の10人を数えた11年度は、年間運営費が約6千万円に上ったという。

 運営を支えていた緊急雇用創出事業のメニューが13年度で終了したことを受けて本年度の助成は見送られた。このため、山形おきたま観光協議会を構成する3市5町が約1500万円を分担して拠出、山形デスティネーションキャンペーン(DC)終了後の9月末で解散する予定だった。