「税理士のための財務諸表論Ⅴ」のスクーリングを受けて思ったことをまとめました。
○講師 齊藤 聡先生
都市銀行出身。その後研究者の道に進む。
修士課程を3つも終了しています。
が博士ではありません。
税理士、証券アナリスト協会認定会員、1級FP技能士
税理士業務もちょっとだけしているそうです。
いわゆるダブルマスターですね。
先生は、大学では経営者に近い立場であり、
他の先生の採用や教育課程の改定等かなりの権限を有しているようです。
大学院の税法科目免除や会計学科目免除の認定書に
他の国税出身教員2名と連名で押印するのは国税出身以外の教員ではこの先生だけです。
○前提 なし
この科目は税理士試験 財務諸表論の理論科目です。
日商簿記だと1級の範囲になります(会計学)
だから日商簿記2級は必須だといいたいですが、
まともに授業はしていませんので、単位を取りたい人はSC受けましょう。
単位はもらえる先生だと思います。
○講義内容
さらっと理論のテキストを読んだりしますが、まったく深堀はない。
ほとんど税理士や税理士試験の話。
そして、大学院の税理士コース(会計コースも含む)の宣伝です。
いきなり、ICOの話をしたり、
ソーシャルインパクト(下記参照)
https://www.youtube.com/watch?v=cBcyqgAvX_E
で、資金集めをすることに対して、どう思うか
グループワークで議論しなさいと無茶ぶり。
そもそも、私たちもICOの仕組みもよくわかったないのに、
財務諸表の重要性を再認識させるのは難しいのではないでしょうか。
IPOなら話は分かりますけど・・・
ちなみにICOの話が出てきたのは、仮想通貨の所得税の課税問題の話からでした。
強調しますが、この科目は会計学の講義であり、基本的に営利企業の話です。
気の付いたことを自由にしゃべっている感じで、
まったく講義の準備はされていない感じでした。
単位を取りたい人や大学院の様子を知りたい人しか意味ありません。
○配布資料 あり
恐らく税理士試験 財務諸表論の試験問題が配られていました。
理論の科目なんですけど・・・
もっとも、計算の理解がないと文章がわかりにくいのはわかりますが、
理解を得たいなら日商簿記の1~2級問題でもいいような気がしますが・・・
○事前テスト
ありません。今はないんですかね。
○事前課題
リース会計基準の要点をA4にまとめるでした。
テキストの該当ページを読んで自分なりに理解して書きましょう。
実際の会計基準はテキストの後ろに記述されています。
今回のSCで一番勉強になったのはこの事前課題のみ。
よかったのか悪かったのかは不明ですが・・・
○最終試験
受験していませんので書くことがありません。
ちなみにこの先生の他の財務諸表論の試験では、
膨大な記述と計算問題が出されていたようで、時間内に終わるものではなかったが、
延長を認めたので残れる人は残った結果、残った人の方が成績は出ていたようです。
定時に帰らないといけない遠征の人には不利だな・・・
〇雑感
受けるんじゃなかった...
何を得たのだろう。という感じ。
会計学入門のSCの方が得るものは大きかったような。
たとえば、単一の原則があります。
抜粋
「 株主総会提出のため、信用目的のため、租税目的のため等種々の目的のために
異なる形式の財務諸表を作成する必要がある場合、それらの内容は、
信頼しうる会計記録に基づいて作成されたものであって、政策の考慮のために
事実の真実な表示をゆがめてはならない。」