こんにちは
先日は、個別指導を受けられる歯科医院へ伺って、準備のサポートをして来ました。
このような活動をしていますと、その中で経験したこと、体験したことがとても貴重な情報になることがよくわかります。
そして、この個別指導に関する情報が必要なところに広がっていないことがよくわかります。
何をどう準備すればいいのか?ここのところが知られていないのです。
新規開業をすれば、必ず一年後には新規個別指導を受けることになります。
それなのに、個別指導の直前まで個別指導のことを何も考えずに一年間保険診療をしてしまうのです。
結果的に、保険診療のルールを逸脱した、ルールから外れた診療をしてしまっていることが多くあるのです。
このために、保険診療のルールや個別指導の制度の啓蒙活動をもっとしていかなければならないと思っています。
もう一つの問題は、診療スタイルに関することで、開業する先生は診療経験が短いことが多くあるので、そのために診療スタイルが確立できていないことがあります。
歯科疾患管理料など、現在の診療においては治療方針の立案ということが求められる場面があります。
ここでは診療の効率化が求められて、それによって行き当たりばったりの診療を、懸念する傾向があるのです。
そうなると、ある程度の診療のゴール、最終像のようなイメージをして診療を進めていくことになります。
これは、補綴物維持管理料が保険導入されて時あたりから意識されるようになりました。
治療をやってみてダメだったら別の方法にするということが歯科診療ではあり得るのですが、それが保険診療の請求においてはやりにくいのです。
いろいろな例がありますので、ここで一つ一つご紹介をすることは難しいのですが・・・
例えば、局部床義歯を作ったけれど、早期にほかの歯を抜歯したために増歯をしなければならない場合、半年以内の義歯修理は修理の保険診療報酬が半額になるペナルティがあります。
ただし、もし、毎月のような抜歯→増歯を繰り返すような診療報酬請求をしていたら、やはりそれは予後の診断をしたうえで診療をせよと注意を受ける可能性があります。
以前からお伝えしているように、保険診療の治療の流れの組み立て、その際の診療報酬の算定のパターンなどをもっと分析して、お伝えできるようにしたいと思っています。
私は、実態と違う萎縮診療をしろというのではありませんが、何でもいいという風にも思っていないのです。
そこは誰が見てもわかりやすい、流れが見えるカルテになるような診療の進め方、先生が一生懸命に診療に取り組んでいると評価されるような印象ということも意識すべきだとも思うのです。
今週、日曜日に札幌へ行って研修会をしましたが、その時に初めて保険診療で導入すべき診療パターンについての例示をしました。
もちろん、すべての症例がそのパターンに当てはまるはずはありませんし、個々の患者さんの主訴に基づくバリエーションはなければなりません。
ただ、基本的な保険診療のルール、診療の流れの基礎を学ぶような活動はこれまでほとんどなかったように感じますので、これを今後のテーマの一つにいたします。
歯科 個別指導の対策と準備 研修会のご案内
http://shika-iin.info/shikakobetsushidou/