ぴゅーっと風がふいて。
まだ温度が上がりきらない朝の駐車場を。
ほうき持って横切るボク。
ツイてないや、こんな日に外の掃除なんてさ。
ゴミなんてさ、みんなみんな風で遠くに飛んでいけばいいのに。
ひとり鼻をすすりながら
ブツブツ言ってみる。
ほうきを振り回し、歩く、ボク。
ひび割れたアパートの横で、キミに出逢ったよ。
やぁ。
キミは寒いのになんてキレイなイロをしてるんだい。
お互い、寒さを凌ぐのに大変だよね。
なんだか、寒いだけの。
つまらない時間が。
夏の緑を思い出し。
少しだけ、ほんのちょっとの時間だったけれど。
あたたかく、感じた。
さぁ
掃除を終わらせなくちゃ。
