『松本潤HBD2024』独りの君に花束を 11 | 静かな夜に

『松本潤HBD2024』独りの君に花束を 11

素人が書いた妄想小説です
嵐の翔潤 非リアル設定です



「先生っ……」
俺の事を真っ直ぐ見てくる先生から
目を逸らせない…
先生の質問にどう答えたらいい?

「もしかして……俺が考えている事って…
当たってたりするのか…?その………
狼男とか…フランケンシュタインとか…
そういう………」
「……………吸血鬼…」

先生はその言葉を聞くと、
やっぱりそうかと小さく呟き
「……じゃあ…怪物ランドのプリンスは
お知り合い?」
と、よくわからない事を言ってくる
「…なにそれ…?」
「知らないのかっ?
ユカイツーカイの怪物くん…」
「だから、知らないってっ!!」
なんで、この人こんな変な事言ってくんの?
思わず声を荒げちゃったし、そんな俺を見て
先生は笑ってるし……
いやいや…目の前の奴が実は吸血鬼です
なんて言い出したら、
警戒するとか、態度が変わるとかさ…
なんか変化があるでしょうよっ!
なんで目の前のこの人はケラケラ笑ってんの?
もう、なんなのこの人?

そう思っていると、ふっと視線を感じ
先生の方を見れば穏やかに俺を見ながら
微笑んでいて、もしかしてわざと
明るい雰囲気を作ってくれたのかな…
なんて思ってしまう…

「先生…。俺のこと…怖いとか思わないの…?」
せっかくの明るい雰囲気だったけど、
どうしても聞かずにはいられない
「…入学した時から、松本と二宮の二人は
ただの人とは違う雰囲気を纏っていたよ
神々しいというか、おいそれと近寄れない
ようなね……それは吸血鬼だったからだと
言われると素直に納得が出来るな。
……怖いなんて…思わないよ」

その言葉を聞いて、泣きそうになった
俺が吸血鬼ということをちゃんと信じてくれた
先生になら、本当の事を話しても
大丈夫だろうか…


*****

「………吸血鬼は……そんなに長く生きるのか…」

先生に吸血鬼についての説明をした
ニノも吸血鬼で、
昔からの知り合いということ、
普段は普通の人間と変わらない生活を
送っていること、
映画や漫画のように俺が咬み付いたからって
その人も吸血鬼にはならないということ…
そして…定期的に生命維持の為に
血を吸わなければならないこと……

そして………長い長い時間を…
生きているということ……


その説明の後、
先生はポツリとそんな風に呟いた…

高校入学して3年、卒業してからは2年経っていて
先生と初めて会ってから5年は経っている
今はまだ、そんなに違和感はないかも
しれないけど、
そのうちに年を取らない俺に
嫌悪感を抱く日が来るかもしれない…

……でも先生がそう思うまでは一緒にいたい…
それが俺の望み……
本音を言えば、ニノと相葉くんのように
先生と恋人同士になりたいけど
多くは望まない…

俺の事を理解してくれて、
それでもなお一緒にいてくれるのなら、
恋人同士じゃなくても構わない……


「さっき…生命維持の為に
定期的に血を吸わなければならないって
言ってたけど…」
またしても先生がポツリと呟く
「いつも……どうやって血を貰ってるんだ?」
と聞いてきたから、特定の人ではなく
今日みたいにクラブでその場限りの人を
見つけると正直に話した

すると
「今日みたいに大して知らない人から
血を貰うのは危ないからさ…
吸うなら俺のにしとけば…?」
と、耳元で囁いた

先生のその言葉は単純にうれしかったけど、
先生がどういう意味で言っているのか
わからなかった
その意味を知りたかった

それは先生の元生徒に対する教師愛とか
そういう感情なの?ボランティアみたいな? 

それとも、俺が先生の事を好きなように
先生もそう思ってくれているんだろうか…
その想いからの言葉だったら、どんなにいいか

さっき恋人同士じゃなくてもいいなんて
思ったくせに、なんでこうもコロコロと
俺の気持ちは揺れ動くんだ…


困惑している俺に先生は…
「…勿論……今…松本が期待している方の意味で
取っていいよ…」
と囁き、さっき俺を抱いていた時のような

雄の表情で

「もう、先生じゃないからさ…名前で呼べよ…」
と先生……翔さんは……
再び…唇を合わせてきた