『松本潤HBD2024』独りの君に花束を 5 | 静かな夜に

『松本潤HBD2024』独りの君に花束を 5

素人が書いた妄想小説です
嵐の翔潤 非リアル設定です



……それから、色々あって
ニノと相葉くんは付き合うようになった

お互いに意識し合ってんなぁということは
わかっていたけど、まさか俺が体調を崩して
少しの間二人と離れていた隙に
そこまで関係が進んでいるとは思わなかった…

いや…本当は、少し位二人だけで
話をしたらいいんじゃないかと、
その日わざとニノを相葉くんに送らせたんだ…
だって、お互い意識し合ってんのは
ダダ漏れなのに、
ニノは必要以上に相葉くんに近づかないように
してるし、そんなニノに相葉くんは
なにか言いたそうにしているのに、
いつも口をつぐんでいた…

その日の相葉くんの少し強引な行動が
付き合うきっかけになったんだと
あとから、顔を真っ赤にしながら
照れくさそうに笑うニノに、
親友として本当によかったなと思う

ただね…
ちょっとだけ淋しいという気持ちは
拭えきれないけどね…

ニノの体調管理や、血を分け与えることなど
今まで俺がやっていたことは全て相葉くんが
行うようになった……
恋人になったんだから、当然だろう…
……だけどそうなると、俺の役目は無くなる…
俺は必要ない?……
なんて少し卑屈になりそうな気持ちの時も
大抵ニノか相葉くんが俺の名前を呼び、
二人の輪の中に入れてくれる…
それでなんとか、寂しい気持ちも癒えていった

目の前で幸せそうにイチャイチャしだす
二人を見ながら
俺にもこんなふうに幸せに笑い合える相手が
見つかったらいいのに…と
今までにない想いが生まれていた
……しかし、羨ましく二人を眺めながら、
そう思うのに
心の奥底ではどうしてもこの感情だけは
捨て切れない
『どんなに相手を大切に想っていたって
いつか別れはきてしまう……』

人間と吸血鬼……
どうしたって人間である相葉くんの方が
先に亡くなってしまう……
その時ニノはどうするのか…… 
マサの時のようにまたあの悲痛な叫び声を
あげるんだろうか……
あんな胸を抉られるような泣き叫ぶ声は…
出来れば二度と聞きたくない…
その時俺はなんて声をかけてあげればいい?

おそらくまだ、先の事だというのに
そんな事が頭をよぎってしまう俺は…
ニノ…と相葉くんの親友失格なんだろうか……


「松潤、
 潤くん、  どうかした?」

二人同時に声をかけてくる
こんな所まで息ピッタリなのな…

その事に面白くなって、思わず俺が吹き出すと
これまた二人同じタイミングで笑い始めた…

もう、ほんと…仲良しでなによりだよ……