太陽のような君と薔薇のトゲ 15 | 静かな夜に

太陽のような君と薔薇のトゲ 15

素人が書いた妄想小説です

嵐のにのあい  非リアル設定です

BLチョロッとだけ





手のひらには一筋の血の線が出来、
ジワジワと量を増していくのを眺める…

「相葉さんっ!なにしてんの?!」
慌てて声をかけて側に寄ってきたニノに
向き直り、その言葉に返事をせず、
手のひらをニノの口元を塞ぐように
持っていく…

最初戸惑うような表情を見せていたが、
徐々に唇が開き、その中から舌が見え始めると
ゆっくりと俺の手のひらを舐 めた
やっぱり前と同じように、痺れるような、
全身の力が抜けるような感覚を味わう…
……その頃には、ニノの瞳は
既に黄色に変わっていた……
意識が飛ばないように、
その奇麗な瞳を見つめていると、
舌の動きが止まった…

「…軽々しく吸血鬼の前で、
こういうことしちゃ駄目だよ……
せっかく…我慢してたのに……」
そう言ったかと思うと、ゆっくりとニノが
俺の首に腕を回してくる…そのまま
首筋にニノの顔が近づくと、舌が首筋を
ゆっくりと這 い始めた……
さっき手のひらを舐 められた時も
ゾクゾクしたけど、首筋はそれ以上に
敏感だった
「…はっ…ぁ……ニノ……」 
思わず変な声が出そうになった瞬間
首筋に痛みがはしる

「……っ……!!」
声にならない程の痛み…
一瞬頭が真っ白になる……
咬まれた部分から、ドクドクと温かいものが
流れ……ソレを熱い舌が舐め取る……

段々と力が抜け
立っていられなくなりそう……


踏ん張る為に、そのままニノを強く抱きしめ
首筋に吸い付いている頭を
もっと首筋に押し付ける……

すると、舌の動きが止まり
腕の中のニノが俺を見上げた

俺の血で唇を紅くし、
口角を少し上げるその顔は可愛くもあり、
まるで誘われているような妖艶な顔にも見え…

……俺はそのまま誘われるように…
ニノの唇に吸い付いた

「…っんぅ……」
唇が塞がれているニノからそんな
漏れた息の音を聞くだけで、耳が刺激され
もっともっとその音を聞きたくなる

重なった唇だけじゃ足りなくて…
ニノをもっと感じたくて唇より先…口の中に
俺の舌を侵入させる…
最初ちょこっとだけ鉄の味がしたが
それもすぐに分からない位に
ニノの口の中を味わう……

あぁ…このままもっと…

そう思っていると、バンバンと背中を叩く音…
その音に我に返り、慌ててニノ離す…


ヤバい……

ここまで……
……こんなキスまでしちゃったら、
誤魔化しようがない…… 

最初は純粋にニノの体調が悪い事を心配して
早く血を分けてあげようとしただけなのに……
……そこにちょっとニノの松潤への信頼というか、
二人の絆みたいなのが見えたから、悔しくて
強引に血を分けようとはしたけど…
そこは……否定しないけど……


でも、キスは流石にアウトだろ……


どうしよう………