『さぁ、ショータイムだ……』1 (にのあい) | 静かな夜に

『さぁ、ショータイムだ……』1 (にのあい)


素人が書いたにのあい妄想小説です

BLの意味がわからない方はご遠慮ください





ヤバいヤバいヤバいっ!!
昨日から連絡が一切来ない…
LINEも既読になるけど返信がないっ!
もしかして、今度こそ本当に
愛想つかされちゃった?
どうしようどうしよう……


撮影の合間の休憩中、スマホを確認してみても
未だに望んでる人からの連絡は……ない……

…やっぱりよせば良かった…
こんなまわりくどいことしないで、
素直に逢いたいって言えば良かった…

……っていくら反省しても、
現状は変わらない…
「二宮さーん、次お願いしまーすっ!」
「はーーいっ!」
撮影は待ってくれないし……


事の発端は昨日…
珍しく午前中数時間だけ時間が空いたから
いつものサウナに行った
そこのテレビを見ていたら、
ちょうど今撮影中のドラマの事を
特集してくれていたんだ…
真っ裸で自分の出ているドラマの特集を
見るなんてなんとも変な感じだ…
小っ恥ずかしいというか…

でもサウナなんだから、真っ裸なのは当たり前…
だけど他のお客さんがいる時にソレは止めろと
前に相葉さんにキツく注意された事がある…

その時は、ただ注意されただけじゃ
なかったけど………
いつもの笑顔が消えて、
瞳が笑ってない表情…
他のヤツに肌見せんなよって言う
あの独占欲丸出しの低い声…
いつもと違って少し乱暴な抱き方

……その時の事を思い出しちゃったんだよな…



あの注意された時から、サウナに入る時は

他に人がいないか確認してから

入るようになった

昨日だってそうだ…。

本当は誰も居なかった…


……だけど、ヤキモチをやく

あの相葉さんを見たくて話を盛った……


……そして、ポストしてから気づいた…

今日は水曜、よにのの配信日

配信予定の動画は

4人でジムに行った時の物だった…


内容は、年上組2人の力がなくて

ベンチプレスがなかなか挙がらず、

その挙がらなさに笑いがおきる…

………言うなれば狙い通りの動画だ…


中丸は腰を痛めたばっかりだから

無理はさせられない…となると

やっぱり俺が頑張るしかない…

っと思ったんだけど、頑張っても

腕がプルプル震えて、

案の定ちょこっと挙がっただけでギブ…

でも、ソレなりに面白い動画に

なったんじゃないかと思ったんだけど、

帰りの車の中で、風磨にこっそりと聞かれた


「…今日の動画…使えるんですか…?」

「えっ?なんで…?」

「だって…今日の二宮くん…ヤバかったですよ…」

そう言われた時は、何言ってんだと思ってたけど、

投稿してから、YouTubeやXには

色気が半端ないだとか、エロいとか

そんな内容のコメントが多数…


風磨が言ってたのはこういうことか…と

そこでやっと気づいた……


……そして、そこから…

いつもと違うこと…

相葉さんから、LINEの返信がないんだ…


いつもなら、YouTubeの配信後に

何かしら反応があるのに、それがなかった…

良く考えたら、あのサウナのポスト以降

相葉さんからの連絡がない……


一晩経って、ようやくそのいつもと違う

異常さに気づいて慌てた



木曜日の朝、相葉さんに直接電話する

「…あのさ…今日俺の仕事終わったら…

そっち行っても……」

「今撮影中でしょ?

何時に終わるか分からないよね?」

「いや…あの…今日はロケで場所の使用時間が

決まってて、終わりが読みやすいから……」

俺が必死に仕事終わりに行くと伝えても

相葉さんはふーん…と素っ気無い…

とりあえず仕事が終わったら連絡すると伝えて

電話を切った


ふぅぅと大きなため息を吐く…

相葉さん…間違いなく怒ってる…

いつもなら、無理しないでねとか

撮影頑張ってね位言ってくれるのに……


Xのポストは少し話を盛っただけだよと

早く伝えたいけど、

怒っているなら尚更直接会って言いたいし、YouTubeに関しては…

正直そこまで反響あると思わなかった……



とりあえず、今日の夜…会って話そう………