おとす 2 | 静かな夜に

おとす 2

素人が書いた妄想小説です

嵐のにのあい  非リアル設定です

⚠️登場人物のキャラがパブリックなイメージと

だいぶ違います

読んだあと、「こんなの⚪⚪じゃないっ!」と

いう感想は受付ますが、苦情は受付ません…

読むのは自己責任でお願いします……





ある日俺は店の外を掃除していた
さっきからその側では
入り口から店内を覗き込んだりして
うろうろしている女の子…
なにしているんだろうと声をかけようとした時
店の中からあの彼が出てきた

そしてその女の子に向かって
「おっせーよっ」と乱暴な言葉を吐く
「ごっごめんね…
これでも走ってきたんだよ…?」
と女の子が謝る
しかし、その言葉に何も言わずその次には
「金は…?」と女の子に向かって手を差し出した
女の子が財布からお金を取り出そうとしている
横から財布を奪い、幾らかお札を抜き出すと
財布だけ返した
「ねっ…ねぇ…今日は…何時に帰って…」
「んなの、わっかんねぇよ」
女の子の言葉に被せ気味に返事をすると
そのまままた店内に戻っていく

…あとに残された女の子は…
そこに少しだけ佇んで…
事の成り行きを見てしまった俺に軽く会釈すると、
パタパタと走っていってしまった……


「…なに…今の……?」
風のようにサァーと起きた今の出来事…
そりゃあの彼の普段の様子から、なんとなく
普通の生活をしてはいないなと思ってたけど…
これ程までとは……
女の子にあんな態度取って…
しかもお金を巻き上げて…
自分はまだパチンコ続けるの…?

思っていたよりも…クズ男……
なのに……

「へぇ……」
俺はなぜかその光景をみて…ぞくぞくしていた…

あの彼が…
……もしあのクズ男の彼が…

俺のものになったら……

……俺の言う事だけを聞くようになったら……


……どんなに
愉しいだろう……


女の子から巻き上げたお金でパチンコを続ける
彼の横顔を見ながら…
そんな事を考えていた……



****

暗い部屋でシュポッっとタバコに火を点ける
勿論銘柄はこっそりと確認した彼と同じ物…
俺はもともと喫煙者じゃない…
だけど彼と同じタバコの煙りを吸えば
少しでも彼の……
彼の近くにいると感じたかったんだ…


少しずつ彼の日常もわかってきた…
多分…この間店の前までお金を
持って来た子の所で
ヒモのような生活をしているんだろう…
女の子が彼にお金を渡しているところを
あれから何回か見た…

それから、駅前でその女の子とは違う子と
歩いている所も……
…そして、その子からもお金を貰っていた……
また、お金を貰う相手は…女の子に限らず
男性も……含まれていた…

きっとあの彼は…
お金を渡してくれる人の所へなら、
ひょいひょいとついていくんだろう…
もしかして、それなら…俺にだって少しの可能性は
あるのかもしれない

……だけど…それじゃあ…駄目なんだ…
お金を渡す関係だけじゃ、
いつかお金が底をついたとき、
俺の前から姿を消してしまうのが、
容易に想像がつく……
それじゃあ、駄目だ…
彼を縛 り付けておく、決定的ななにかがないと……

タバコの煙を吐きながら、
もう何百回も考えている事が頭をまわる

彼を俺のものにしたい…
この想いは、一日中頭の中にある



もし彼がこの部屋に来ることがあったら…
もし彼とそういうことになったとしたら、
必要になるもの……
あぁ…精神的に縛 り付けておくだけじゃなく
物理的にも縛 り付けておかないと…
きっと彼は逃げ出してしまう……
そんなことを考えながら、購入した道具達……


購入したものを彼相手に実際に使う事なんて、
ほとんどないに等しいんだけど…
それでも夢見てしまう……

彼がこの部屋のベッドに横たわる姿を…
あの白 い肌に舌を這  わす瞬間を……
俺のことが欲しいと高い声で啼 く 彼を……


そんなあり得ない事を想像するだけで…
簡単に…

イ ってしまいそうだ……