千夜一夜物語 18 | 静かな夜に

千夜一夜物語 18

素人が書いた妄想小説です

嵐のにのあい  非リアル設定です

BLチョロッとだけ




大きなベッドの上…
なんだかソワソワする

カズはさっきショウちゃんが別の部屋に
連れていった
この部屋に入る前に
持ち物検査とかをしているだろうけど、
ショウちゃんの事だから
約束した通り自分がキチンと検査を
したいんだろうね……
カズの手首を引いてベッドに向かった俺をみて
慌てて止めたから…



カズに…無理強いはさせたくない……
でも…
少しだけ触れてみたい…

ソワソワソワ
こんなに緊張するのなんていつぶりだろう…


そうこうしているうちに
カズを連れてきたショウちゃんは部屋を出ていき、
ここにはカズと俺の二人だけ…

カズは……
明らかに緊張している…


そんなカズを
怖がらせちゃだめ……
頭ではわかってる

あぁ…でも……
少しだけなら……

その時、カズと瞳があった…
吸い込まれそうな綺麗な瞳の色…

そう思ったらカズをベッドの上で組み敷いていた

シーツに広がったカズの髪…
さっき綺麗だと思った瞳は
驚いて目を丸くしている
そして、初めて間近に見た、
柔らかそうで綺麗な肌…

あぁ……もう堪えられない……

そのまま唇に吸い付きそうになった…

……でもそれはダメだ……
好きでもない俺に無理矢理キスされるなんて……
ダメダメ…
…そんなのカズが可哀想…

 寸前のところで、行き先をカズの首筋に変更した
首筋からは甘い香りが漂っているよう……
堪らず、舌を這  わせた……

「ぅ……んっ……」

カズの息の漏れる声がする…

それをきいたら、なんだか結局我慢出来なくて
服の中に手を入れた…
案の定触れた肌も滑らかで、気持ちがいい…
ずっと撫でていたくなる…
その手が、胸のある一部に触れ…
思わずそこも口に含んでしまう…

「っんっ!!…」

さっきよりも一層高いカズの声が響く……

あぁ堪らない…
もっと……
もっと……


そこで視界の隅に入ったカズの顔…
歯をくいしばって、泣きそうで
必死に耐えているだけのその表情…

そこで我に返った
…そんな顔をさせたかったわけじゃない…
暴走しすぎてしまった……

……ごめんね……

「……もういいよ………」

身体を起こし、カズから離れた…
ずっと気になっていたカズにこんなにも近づけた…
それだけで、もう充分じゃないか…

なのにカズは
「すみませんでしたっ!……慣れていなくて……
……最後のチャンスをくださいっ!!」
と一生懸命謝ってくる


最後のチャンス…

その言葉を聞いたとき、
俺からカズに触れるのが怖がらせてしまうのなら
逆ならどうなんだろう…と思った
俺にとっても、最後の……

「……じゃあ……気持ちよくしてよ……」
と、胡座をかき、
もしそれでカズが躊躇するなら、
それこそもう終わりにしてあげればいい……


だって…本当はわかってる…
カズを大事に思っているのなら、
何も手出しせずカシームに満足だったと伝え、
カズと口裏を合わせるように約束してあげればいい
それなら、カズも好きでもない俺に無理やり抱かれ
怖がる必要はないし、お姉さんもハーレムに
入れられることはない……

だけど、
それを自らカズに言ってあげられないのが
俺の弱さ…
少しでも、カズと一緒にいたくて…
カズに触れたくて
国王という立場をここで利用してしまう
姑息な俺…


それでも……恐る恐る俺のモノを取り出し
懸命に奉仕しようとするカズに
申し訳なく思う傍ら
直接的な刺激にだんだんと頭が回らなくなる
カズの小さくて丸い手が俺のモ ノを
動かすのを感じながら
さっきの首 筋に舌を 這 わせた瞬間を…
…口に含んだあの部分を思い出す

「…んっ……はぁ……うっ……」

余裕がなくなってきた俺の声…

そんな俺を不安そうな瞳で見上げるカズ…
カズと瞳が合う
あぁ……もうそれだけで……

俺のモノはカズの手の中で弾けた……