sugar rush 17 | 静かな夜に

sugar rush 17

素人が書いた妄想小説です

嵐のにのあい  非リアル設定です

BLチョロッとだけ




「えっ?ちょっ……なにすんだよっ!!…」
腕の中で、ニノが慌てて もがく
それを逃がさないようにもっと力を込め
ニノの耳に俺の口元を寄せて
「……ゆうきはね……俺の…弟の子ども……
俺の子どもじゃないよ……」
そういうと、もがいていたニノの動きが
ピタッと止まった…
「……弟…さん…の子ども…?」
そう言いながら、下から恐る恐る見上げてくる
「そう…弟の子どもだから名字も同じ相葉…
弟とその奥さんが忙しくて、普段はばあちゃんが
面倒をみてるんだけど、時々俺も一緒に
遊んであげたりするから……」
そう説明すると、明らかにホッとしたような顔…

なのに、また険しい表情を作る…
「…だっ…だから別に…相葉さんの子どもか、
そうじゃないかなんて…俺には…」
「…俺には関係ない……?」
ニノが言うより先に言葉を遮った
口ではそんなこと言おうとしてるけど、さっき
俺の子どもじゃないってわかった時…
わかりやすくホッとした表情をしてたじゃないか……
「……ねぇ…本当に関係ない…?
ニノは…俺の事なんて…どうでもいい……?」
ニノの薄茶色の瞳を真正面から見つめて
そう言えば途端に瞳が泳ぎ出す…
「俺はね……ニノには俺の事…全て知って欲しいと
思うよ…その逆にニノの事…もっと色々知りたい……」
泳いでいた瞳が真っ直ぐに俺を見つめる…

「ニノ……好きだよ……」

そう伝えると、薄茶色の瞳が一際大きくなり……
次の瞬間恥ずかしそうに瞳をそらした…
「…なんだよ…それ…俺の事…好きだなんて…」
小さな声が腕の中から聞こえる…
「信じられない…?」
と、聞くと耳の縁はさっきより赤く色づいている
「おっ…俺は……」
「ニノも俺の事…好きでしょ?」
そういうと、さっきよりももっと赤くなった…
もうそれが答えじゃないか……
必死に言い訳しようとする姿も、やっぱり可愛く思えちゃうし、何より色々言う割にはさっきから抱き締めてる腕の中から、本気で逃げ出そうとしてないし……
思わず、フフっと笑みが溢れてしまう…

「ニノ……俺の方  向いてよ…」
頬に手を添えながらそう言うとゆっくりと
俺を見上げる
そのまま二人の顔の距離が縮まろうとする時
薄茶色の瞳がゆっくりと閉じられた
それを確認した俺は、ドキドキする胸を
押さえながらニノの唇に自分の唇を重ねた……



……ニノの唇は柔らかい……

やっと想いが通じたんだ…
このままニノの全てを
奪ってしまいたい衝動にかられる
「…ニノ……」
ニノの唇の  隙間から自分の  舌を  入れ込む
最初戸惑っていた舌は次第に俺の  舌と
 絡ま  り合う…

お互いの舌 が絡  む感触と、それに伴う音…
それだけで、身体が熱くなり
もっともっと…と気持ちが暴走する
唇を重ねながら、ニノのシャツを引き出すと
そこから手を入れニノの肌に触れる…
唇だけじゃなく、肌も気  持ち良いとか……
こんなのヤバいだろ…
夢中になって手を上の方に移動させると、
指先にポツンと触れるものがあり、
そこに触れた瞬間
「…ッ!ンっ!!」とニノの身体が
ビクッと動いたかと思うとそのままニノの唇も
離れていってしまった……

「…ちょ…ちょっと…なにしてんだよ…」
俺に抗議しながらも、瞳は潤んでるし顔は赤いし
何より口元はさっきまでキスしていたから
テカテカだし……
しかも服が少し乱れてて、めちゃくちゃエ ロい…
まぁ…ニノをそんな状態にしたのは俺ってことにも
また興奮するんだけど…
「……なにって…キス……」
「キス以上の事、しようとしてんじゃねぇか……」
そう言いながらせっかく引っ張り出したシャツを
しまいだす……
「えぇ~だって、 せっかくニノと恋人同士に
なったんだから、色々したいじゃん……」
ストレートに感情を伝えてみたら、案の定
「……なにバカ言ってんだよ…ここは診察室…
俺の仕事場なのっ!!」
「じゃあ、ここじゃなければいい?」
俺のその言葉にニノは、
「……ふざけんな……」
なんて返してきたけど、またしても顔は赤いし
ダメだとは言われてないからね……
この診察室じゃなければいいんでしょ?
なによりもその表情が答えということで、
今日はこのくらいにしとこうかな……

……いや…本当はこのくらいにしておかないと
ヤバかったのは俺の方かもしれない…
ニノに触れた全ての所が気持ち良すぎて、
あのまま強引に押し倒してしまいそうになった……

「……わかったごめん……今日は帰るね…」
そう言うと、少し不安そうな瞳で見上げる…
なにその表情…そんな可愛い顔されたらさ
また、強引にいきたくなるじゃん…
でも、そんな気持ちをぐっと押さえ込み
「……誤解解けたからさ……
明日コーヒーショップ行ってもいい?」
と聞くと、途端にホッとしたような表情…
まったく本当にどれだけ可愛いんだよ……

俺はその可愛いニノに一つ、優しいキスをしてから
その日は帰った…