静かな夜に
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真夏の夜の夢 8

素人が書いた妄想小説です

嵐のにのあい 非リアル設定です

BLチョロッとだけ 




「相葉ちゃ〜んっ!荷物届いたから、

こっちの品出しも頼むわっ!」

「はいっ!すぐやりますっ!」


民子さんに紹介されて、バイトをするように

なったこの薬局…。

今日で3日目。

まだまだ覚えることは多いけど、それでも

なんとか、お店の流れというか仕事内容を

把握出来るようになってきていた。


面接に行く前に民子さんが言っていた、

あの言葉…

『俺があの子の面倒を見ることに

なるかもしれない』

民子さんが指すあの子は、店長のことで

間違いないし、でも大の大人を面倒見るって

なんだよと思ってたけど、この数日働いていて、

なんとなく意味がわかったような…。


…あの人…

店長は基本働きたくない人なんだよな…。

初出勤の日、きっと新しく覚えなきゃいけない

ことが沢山あるからと、メモとペンを握り、

やる気満々で話を聞く体制に入っていたら、

仕事として言われたのは一言、二言のみだった。

「ここからここの棚は売るのに薬剤師の許可が

必要だから、お客さんに言われたら、俺呼んで。

あとレジの下にある金庫にも薬があるんだけど、

これも売る時にも呼んで。」

そして簡単にレジの操作を教えてもらい、

そのあとは

「あとは〜慣れかなっ!慣れっ」

と言いながら店長は事務所に引きこもって

しまった。

心の中で、嘘だろ?今日初日だぞ?

なんて思っていたら、お客さんが来店してきて

しまい、恐る恐る接客を始める。

基本一人。

でもレジ前にお客さんが並んじゃうと

事務所から出て来てレジを手伝ってくれるから、

防犯カメラとかで一応見てくれているとは

思うんだけど…。

お客さんがいなくなり、店長と話をしようと

振り向くともうそこに店長はいない…。

なんなのあの人…。忍者かなにかなの?


初日からそんな感じだったけれど、

なんとか、わからないながらも業務を

こなしてきた、本日3日目…。

レジの方を気にしつつ、品出しをしていると

「すいませんっ!これ探してるんですけど…」

気づいたら目の前に

70代位の男性のお客さんが立っていた。

「あっえっと…場所…」

どこに何があるかなんて、まだ全然覚えてない。

「えっと…少々お待ちください…

…今聞いてきます…」

事務所の方に駆け出そうとしたら

「あっ!いいやっいいやっ!

のんびり探すからっ!」

と、そのお客さんはゆっくりと棚の商品を

眺めて回った。

そして、目的の物を発見したのか、

レジにいる俺に手渡しながら

「アンタ…新人さん?大変だろ?智の下じゃ…」

そう笑いながら話しかけてきた。

「えっ…と…」

なんて答えればいいのかわからなくて、

苦笑いしか出来ないでいると

「アイツは昔から面倒くさがりだからなぁ…。

きっと新人さんが入って、これ幸いと、

裏で昼寝してるか、釣り雑誌でも読んでるんだ

ろうなぁ…」

と、会計の済んだ商品を受け取ると

「まぁ、悪い奴じゃないし、根は真面目な奴

だから、これからもよろしく頼むよっ!」

と、ガハガハ笑いながら店を出ていった。

その勢いに呆気に取られながら、見送ると

「…松田の爺さん…行ったか…?」と後ろで

急に声がした







真夏の夜の夢 7

素人が書いた妄想小説です
嵐のにのあい 非リアル設定です
BLチョロッとだけ 



「今日は午後からアルバイトの面接だっけ?」
蕎麦を食べながら民子さんが聞いてくる
「そうっ!民子さんが口を利いてくれた
んでしょ?受かるようにがんばんないとっ!」
ちょっと緊張しながらそう言う…。
だってせっかくアルバイト先だって民子さんが
用意してくれたのに、その面接に受からな
かったら申し訳ない…
「だぁ〜いじょ〜ぶよぉ〜。智の店だからっ!」
「智?」
「智はね、私の孫の友達。あの子が小さい時
から、うちの孫と一緒に育つのを見てきたから、
ほぼ私の孫みたいなもん…。」
なんていってケラケラしてるけど、孫の友達
なのに、ほぼ私の孫みたいなもんって
どういう意味?
それぐらい昔から知ってる関係って
ことなのかな…。
「それにね…もしかしたら、雅紀くんの方が
あの子の面倒を見ることになるかも
しれなけど…」

…というこの言葉の意味は、後日身をもって
知ることになる…。


緊張しながら向かったアパートから数分の薬局。
「すみません…、あの…面接のお約束をして
いる相葉です…」
レジに立っていた人にそう伝えると、
あぁ来たかと事務所に通される。
そこでドキドキしながら履歴書を渡たそうと
するも
「あぁ…いらないっいらないっ!
だって民子さんの紹介だろ?」
ってろくに見もしない…。
「えっ…でも…」
とそのまま履歴書を差し出したままの手を
どうしようか悩んでいると
その人はちらっとだけ名前を確認すると
「…相葉雅紀…じゃあ相葉ちゃんなっ!
俺は店長の大野智。相葉ちゃんのロッカーは
ここ。いつから出られる?」
と、淡々と物事が進んでいく…
「あのっ!もしかして…採用…ですか?」
履歴書も面接もちゃんとしないで、
こんな簡単に採用でいいわけ?
なんかもうちょっと、色々聞かれるかもとか
思って緊張してたのが、拍子抜け…。
「信頼してる民子さんからの紹介だから、
変な人は来ないと思ったし、一目見た時、
相葉ちゃんは絶対信用出来る奴だって思った
から…。」
これって、俺褒められてるんだよね?
嬉しいは嬉しいんだけど…。
「…で、いつから出られる?」
俺が密かに感動していることを知らない店長は
どんどんと話を進める。
結構せっかちなのかな?
「あっ!はいっ!直ぐにでもっ!」
そう返事をすると、フニャと笑い
「じゃあ明日から出勤で。開店準備と色々
説明があるから、30分前の9時半頃来て。
あぁ休みの希望とかある?」
意外にきちんと働く為の条件とか、規約を
説明されて、とりあえず今日は家に帰る。

仕事と住む所。
この2つがとりあえず整えば、また新たな生活に
踏み出せると思ったんだ…。










真夏の夜の夢 6

素人が書いた妄想小説です
嵐のにのあい 非リアル設定です
BLチョロッとだけ 



「雅紀くん、片付け終わった?」
大家の民子さんが、そう言いながら玄関から
声をかけてくる
「もともと荷物もそんなにないし、あとは
細かい物を整理しながら片付けるだけだから…」
そう言うと、
「じゃあ、お昼にしない?お蕎麦茹でたのっ」
と、ニコニコしながら手招きをする。
民子さんに着いていき、一階の角部屋の扉を
開ける。
ここが、大家である民子さんの部屋だ。
「…いつもごちそうになっちゃって…。
ごめんね…」
と準備を手伝いながら謝ると
「何言ってるのよっ!私の替わりに
買い物は行ってくれるし、高い所の修理も
してくれたし、私、とっても助かってるの」
と、さらっと俺の気持ちを軽くする言葉を
言ってくれる…。
…本当に良い人に出逢えたよなぁ…。
と、改めて思う。


あの日、俺が初めてこの民子さんの部屋に来て、
思いの丈を吐き出した日…。
あのあと、一応、部屋見てみる?と促され、
俺に貸してくれるという2階の部屋を
見せてくれた。
中は少し昔のアパートって感じがして、
俺にとってはそれがまた良かった。
ノスタルジックな感じはするけど、古びた
感じではない…。
それに前の社宅にはなかった、押し入れが
あった…。昔、実家には押し入れがあって、
その自分の部屋となんだか雰囲気が
似ているような、懐かしいような気がしたんだ…。

「…どう…?」
民子さんが聞いてくれたとき、
俺の心は決まっていた。
「…あの…本当に…ここに引っ越してきても
いいの?」
と、聞くともちろんよ!と微笑む
「あのっ!でも丸々家賃払わないっていうのは
さすがに悪いから、すぐにバイト探して
ちゃんと払いますからっ!ただ、最初だけ…
ちょっと…金額を…」
そういうと、大きく頷いてくれた。

すぐに今の社宅を引き払う手続きをし、
荷物は少なくなっていても、一応その荷物を
運ぶのに小型のトラックは必要で、それを
手配するのに時間がかかり、正式にここに
引っ越してこれたのはあれから1週間程
経ってからだった。


「あら…そういえば、引っ越しを手伝って
くれたお友達は?お友達の分もお蕎麦茹でた
のに…」
「翔ちゃん?翔ちゃんはね、忙しい合間を
縫って、引っ越しの手伝いにきてくれたんだ。
次の予定があるって、もう帰っちゃった。」

引っ越しにお金をかけられず、どうしようかと
悩んでいた時に、翔ちゃんから電話があった。
翔ちゃんは大学時代からの友達…。
電話の内容は、また大学のメンバーで
集まらないかってことだったんだけど、
その時にふと翔ちゃんなら安くて良い
引っ越し屋さん知らないかなって思って
聞いてみたんだ。
そうしたら、荷物がそんなに多くないなら、
引っ越し屋さんを使うんじゃなくて、
自分達でやればいいんだよって、アドバイス
くれて、小型トラックの手配までしてくれた。
当日の今日だって忙しいのにそのトラックを
運転して社宅まできてくれてさ、荷物の
運び込みも手伝ってくれた。
…なのに次の予定があるって、風のようにさっと
帰っちゃって…。
あとでまたきちんとお礼の電話と、今度ご飯
奢らせてって言おう…。
数ヶ月後になっちゃうかもしれないけど…。
ここに移動中のトラックの中で、
なんで引っ越しをする事になったのか、
今までの経緯も話したから、わかってくれて
いるとは思う…。
でも、出来るだけ早く、お礼しなくちゃね…。






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