フクロ歯科院長・歯科維新会ブログ

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歯科医師の経営上での困っていることや悩みについてセミナーやコンサル業務を通じてお答えしていくために、このページでもご質問にお応えしていこうと思っています。

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熱い日が続きます

今日のテーマは

 保険でも矯正できる場合がある?


今日はQ&Aでお答えしていこうと思っています。
『保険でも矯正できる場合がある?』というお話です。

ちょっとこれ、長いのであれなんですけど。
過蓋咬合とか上顎前突がひどい方。

過蓋咬合というのは、
顎の前面のところの、ここのかぶりが大きい方です。

それから上顎前突というのは、
前に出ているという形です。

— 昔から口元にコンプレックスがあります。
  顎にも前から痛みがあったものの、
  更に最近顎関節症と診断されました。

ということです。

— 噛み合わせをよくして、
  歯並びの悪さや、     噛み合わせから来る痛みや、不自然さを
  治したいと思っております。     ただ、お金があまりなく、矯正を考えていますが、
  保険適用となる場合があれば。

ということで、ご質問のようです。
矯正治療自体は、通常、自由診療なんですね。

これは、過蓋咬合と上顎前突の状態です。
ほとんどの場合は、自由診療です。

矯正治療は、
一部の症状を除いて健康保険が適用できない。

ただ、国が認めた場合ですね。
例えば、先ほどの過蓋咬合というのも、

程度がかなりすごい場合というのは、
保険適用になる場合もあります。

あとは、保険適用になるのは、
一応、唇顎口蓋裂の方というふうにされていますので、

そのような場合には、
先天性異常として保険適用になるということです。

保険が適応できる症状としては、
生まれながらにして

異常が見られる先天性の異常の口蓋裂などで、
歯並びが問題になる23の症例については認められており、

あと、骨切りによって
顎の位置を変えるっていうことが前提の場合には、
一応認められています。

適用となるのは、
国の定める指定自立支援医療機関ということで、

育成・更生医療という名前で言われています。
こちらのほうの保険診療が適応となります。

骨切りというのは、
上顎の場合、あごの前面ですね。

ここのところで、こういうふうにカット面をつくって、
カットしていくということです。

それから、下顎の場合には
下顎枝矢状分割というのですけど、

下顎枝という元の部分ですね。
ここのところを

縦にスリットを入れるようにして、
縦溝をつくって、

それによって前後にずらして、
そこでねじ留めして、
固定させることによって顎の位置を止めていきます。

利用者の負担というのは、
自立支援医療になると、


健康保険が適用となったうえに、
さらに患者さんご本人の世帯収入などに応じて、

月額あたりの自己負担額というのも
変わってくるそうです。

ですので、
そのへんのところは、

お住まいの区とか市町村に、
保健所等をとおしてお問い合わせいただければ
いいかなというふうに思います。