よく観るYouTuberさんが
(パチンコ演者さん)
確かこんな事を言ってたんです
好きだからって
詳しくなくて良い
刹那を楽しむパチンコ動画で
こんなに深く言葉に救われる事があるなんて
思わなかったよ。
『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』
著:川内 有緒
全盲の白鳥健二さんは年に何十回も美術館に通う。その鑑賞スタイルはアテンドの人が芸術作品を説明し白鳥さんと会話していくスタイル。
で、その説明が肝となる。
通常、作品の説明となると制作された時代背景や使用された技法、作者の経歴などwikipedia的な事が大半を占めるが、白鳥さんが欲しがるのはアテンドしてくれてる人が受け取った作品の姿。
近所によく見かけるおじさんに似ている、出前している人に見える、筋肉の付き方が良い、手にお掃除グッズ持ってる、髪型がパンチパーマ、食堂のおばちゃんでこの人の作るチャーハンは旨い、等(「第6章 鬼の目に涙は光る」より、奈良の仏像の皆様)
コロナ禍において美術館鑑賞が出来なくなった際、著者は白鳥さんにweb上でのバーチャル美術館の鑑賞を提案する。会話が出来れば、いつもの鑑賞と同じ事だと考えて。しかし、白鳥さんは興味を示さなかった。現代のオンライン環境は平坦な言葉のやり取りだから。
豊かな会話の先にある鑑賞。
だけど、本当に必要なのは
言葉を生み出す人間の鼓動。
それを包み込む美術館の存在。
人が言葉を発する時の間合い、声の高さ、体温、美術館の空気、作品を取り巻くエネルギー、それら全てが鑑賞となるのだ。
作品について
wikiに書いてあることは多くの情報だが
対峙した時の感動の伝播は
受け取り手にとって
情報の多くになる
そんな白鳥さんの「観る」
私、好きなんだよな〜。
●本の紹介で心に響いた一文を抜粋しているのを結構見かけるけど、あれは難しいよね。私もやっちゃうけど。楽だから。書き手が繋げた言葉を勝手に一部だけ拝借して提示して、変に伝わったら嫌だなぁと思っちゃうもん。