誰かが

あの人はメンタルが強いから

傷つかないわよ、と言った。

 

最低。

勝手な想像にも程がある。

 

人が

どんな言葉に傷ついて

どんな風に取り繕って

今日を生きてるかなんて

他人に分かるわけ無いのに

 

『メンタルが強い人がやめた13の習慣』

著:エイミー・モーリン

 

著者のエイミー・モーリンさんは23歳の時に母を亡くした。そして母の三回目の命日を偲んだ週末に夫を亡くし、再婚を経た五年後に今度は義理の父を亡くした。

彼女は強くなる必要があった。

何度も何度も味わう喪失感から這い上がり生きるために。

 

本では「すべきではないこと」に重点を置いている。いつの間にか自らの足元に絡みつく13の悪しき習慣の存在を読者に提示し、その意味を問いかける。

 

私に響いたのはこの3つ

02 「自分の力を手放す習慣」をやめる

12 「自分は特別だと思う習慣」をやめる

13 「すぐに結果を求める習慣」をやめる

 

特に「自分は特別だと思う習慣」は、現代社会で多くの人が持っている習慣だと考える。

 

報われて当然。

人生は公平。

不幸だから幸せになる権利がある。

もっともらえて当然。

正当な分け前がほしい。

 

残念ながらその全てがNOだ。

 

私は今朝ニュースを見た。

もう泥沼だなと思った。

報われて当然なんて平和だったから思えたんだと気づいた。

 

もしも、いつか、

私たちも当事者になったなら

メンタルが強い弱いなんて言ってられないだろうな、だとしたら、この本は逃げなくても生きれた時代の人の本として読まれなくなるかもしれない。

だって、そこには、メンタルの強い人しか生き残ってないだろうから。