アイロン作業のお供に
適当に怖そうな映画を選んだら
意外と面白くて
あー、ちゃんと観とけば良かったかも
って思う映画でした
『ブラック・フォン』(2022年、アメリカ)
舞台はあるアメリカの田舎町、連続誘拐事件に巻き込まれた少年のお話。下記にYou Tubeの予告編を載せましたが、サムネの仮面被った人が皆様のご期待通り犯人です。分かりやすい外見のくせに犯行理由がよく分からなくて不気味な仮面男。この男と対峙するのが誘拐された少年なんですが少年の家庭環境がちょっと複雑で、不思議な予知夢?観ちゃう妹(お兄ちゃん苛める相手を石でぶん殴る系の勝ち気女子)とその夢を毛嫌いし兄妹を折檻する父の三人家族。
仮面男に誘拐された少年は暗い部屋に監禁されますが、そこには電話線の繋がってない黒電話が一つ。目的の分からない仮面男に翻弄される中、使えないはずの黒電話が鳴り始め電話の声に導かれていく、、、。ってな感じのお話です。
まず、この映画の注目ポイントは山田。
日本人ならきっと反応する山田始まり。
アメリカのホラー映画で山田君が登場で、そのソロショットが素敵すぎて主人公かと思ったところで速攻誘拐。めちゃくちゃ良いやつなのに犠牲者でショック。多様性の時代だけど主役の壁は高いよなーって実感しました。
で、この映画ちゃんとホラー。
サスペンスだと思ってたからちょっとビックリ。あと全体的に血気盛ん、本当に盛ん。これがアメリカの学校の日常なの?って別の怖さも感じます。
知ってる役者さんはいなかったのですが、誘拐された少年のお父さん役の方が気になりました。このお父さんは常日頃から兄妹を折檻するのですが、その背景にただの憂さ晴らし的で短絡的な感情の爆発ではない、何か悲しみを感じる(後半に理由がわかります)演技が印象に残りました。
そんなこんなで、普段なら何度か停止ボタンを押しながら休憩して観るのですが今回はノンストップで鑑賞。それぐらい予想外に面白かったです。
日本の映画なら同じようなラストは描けなかったと思いますが、そこはアメリカ。キッチリしっかり幕引きしてる点は怒りと向き合う教育をするアメリカならではと思いました。
●誘拐映画の大半は地下室で起こる。現実もきっとそうなんだろうなって思うと、日本は地下室が一般的じゃなくて良かったと思う今日このごろ。