エッセイを書いているってことは

インスタ更新してるってことは

 

見て!私を!

どや!私!

些細な事に感謝する自分!

人より大変な毎日だけど頑張る自分!

こんなの買っちゃいました自分!

私を見ての大洪水。

 

『無恥の恥』

著:酒井 順子

 

最近のエッセイ(写真多めで薄い本)って

お丁寧な毎日の

心暖まるほっこり系ばかりですよね。

ええ、つまらないです。

正直。

美味しいご飯の炊き方も

味噌のこだわりも、

知りたければ田舎のばあちゃんに

電話で聞けばいい。

だからエッセイって嫌いなのよね

そんな貴方にこの一冊。

 

「自己啓発本が好きです!」って言っちゃう人に赤面する、四方八方に感謝する人に驚く、「UNKO」と潔く言える女性を尊敬する、羞恥プレイで性的な言葉に「お」を付ける事の不思議さに気付く。そんな本。

 

久しぶりに

こんな尖ったエッセイ読めて大満足です。

間違いなく

キッチンでエプロン付けて作業中みたいな写真をカバーにしてる本では書かれていないエッセイ。

 

もちろん、年齢の差を感じる箇所はありますがそれも良し。

切っても切れない恥の日々を

たまには外側からどうぞ。

 

 

●私がFacebookを辞めた理由は、ある日突然知り合いが音楽や映画の評論を更新するようになって、なんで一般人の批評読まなきゃいけないんだって思い辞めました。でも、そんな私もこんなBlogを書いています。あはは〜。やだー、恥ずかしい。