滅多に小説を読まない。

嫌いな訳ではないが

今は良いかなって思って

本屋さんの小説エリアは素通りだ。

 

でも

そんな私でも読んでしまう小説。

 

『アーモンド』

『三十の反撃』

著:ソン・ウォンピョン

 

『アーモンド』は三年前に読んだ。

今だにおばあちゃんの最期が

脳に焼き付いている。

 

『三十の反撃』は先週読んだ。

もうひとりのジヘが目の前に現れる

あの背中の寒気は忘れることが出来ない。

 

どちらの作品も

劇的な中盤と

収縮していく終盤が似ていた気がする。

 

あれ、終わってしまうのか、と。

 

ただ、本来であればそれで良いのだろう。

結末は

誰かが納得して

誰かの気持ちが晴れて

誰かの幸せがすべて

ではない。

 

みんな中途半端で

みんな流されて

終わり。

 

だとすると、

本を読む意味はどこにあるんだろう。

 

現実も中途半端なのに

本の中まで。

 

本屋大賞第1位

私はこの本をちゃんと読めているのだろうか。

もしかしたら

わたしも怪獣なのかしら。

 

 

 

 

●面白いけど最後がしっくりこない。中盤が盛り上がり過ぎるのか、なんなのか。『82年生まれ、キム・ジヨン』も最後はあらら?って感じだった覚えがある。