200円で表紙買いした本が予想以上に面白かった時、私は価値について首をかしげる。
新しいから高くて、古いから安い。
貴重だし稀少だから高くて、沢山あるし興味持ってる人も少ないから安い。
ここはそんな世界らしいが、なんだか腑に落ちない。
新しいiphoneに心惹かれないのは、更に美しく撮影できるカメラがあっても被写体が焼鳥とビールなら代わり映えしない事を知っているからで、高級なブランドバックを冷めた目で見てしまうのは、それを持つ人達が品格がある人とは言い切れない事を知っているから。
新しい本を売る本屋には足りない自分を必死で補おうとする本と悲しい自分を慰めて自分を許そうとする本が犇めき合う。まるで自己中の庭のように。
私は古本屋でこの本を200円で買いました。読んでみると1,500円以上の価値がありました。もしかしたら今年一かもしれません。でも普通の本屋にはもう売っていませんでした。
さて、問題です。
この本の値段はいくらですか?
●ちなみにここまで本の内容に一切触れていない。本を買うのに予備知識は必要か。