人を否定できるほど自分は正しいと思っている人、手をあげて。

今までの人生の中で自分が発した言葉によって他人を傷つけた事なんて一度もないと思っている人、手をあげて。

一時で全てを理解してきたと思っている人、手をあげて。

 

教えてあげる。貴方は100点の人生を歩んできたんじゃない。ただの「   」だ。

 

この国は人を面で捉える。だから他の面が見えると全てを否定する。「こんなの私が知ってるあなたじゃないわ」って。でも、気付いてほしい。人は面ではない。球体だ。地球のような若干の歪さをもつ球体だ。太陽が照らす場所が変化し朝のリレーが始まる球体。朝焼けがあり夕暮れがある、そのグラデーションを美しいと眺めるのであれば人のグラデーションも受け入れる心を持つべきである。

 

貴方がその場に立ち、その点を線にできる人間で無いのなら、何か言葉を発する前に鏡の前に立つことを私はオススメする。

 

あの大会は開催国の為でも資本オジサン達の為でもない、アスリートの為の大会だ。自分の環境の不満しか言わず、気が向いたときにしか募金もせず、指先内弁慶ばかりのレベル4の国々の人にとってはエアコンの効いた部屋で観る夏の番組でも、誰かにとっては人生を変える戦いの場だ。考えたことがあるだろうか。あの大会に出たいと願った子供たちがあの場所に立つまでに浴びせられる言葉を。「お前なんかが出られるわけがないだろ。」「少しは現実をみろよ。」「あれに出るつもりなら全て我慢しなきゃな。」「お前に家族の全てがかかってるんだ。家族の未来が。」「国の希望になって。国の若者に夢を。」

 

ということで、ずっと夢を追いかけ続けた世界中の元子供たち。頑張って!画面越しから応援してます!