『進撃の巨人』も『鬼滅の刃』も『チェンソーマン』も『炎炎ノ消防隊』も読むのをやめてしまった。これが老いなのかなって思ったけど思い返せば小学生の頃好きだった漫画は『タケコさんの恋人』と『動物のお医者さん』と『赤ちゃんと僕』なので老いじゃなくて好みの問題だと気付く。そう、忘れていたが私は漫画で描かれる「日常の風景」が大好きだったのだ。では何故に私は日常を漫画に求めるのだろう。特殊能力とか敵のいる世界に惹かれないのはどうしてだ。漫画の世界に入り込むことで現実世界から解放されるのを喜びとするならば、現実から遠いほうが没頭できる気がするのに。

 

あ、そうか。わかった。現実の世界に敵がいるからだ。だから誰も悪さをしない穏やかな漫画の世界に入りたいんだ。なんだ。そんなことか。ああ、スッキリした。さあ、今日も早く寝よう。平凡な日常の夢を観るんだ。