ipadが一瞬真っ暗になって映し出されるご飯を食べている私。誰も見ていないからと猫背で首を大きく傾け餌を食らう私。コロナ禍になって外食を控え一緒に食べる相手も気心知れた夫とばかりになった結果、どうやら人間を辞めたらしい私。

 

私、どう考えても駄目だと思う話。

 

そんな訳で食べてる姿が美しくないという現実はダラケきった心に衝撃を与え、日々の食卓に緊張感をプラスする一計を案じることにした。向かったのは近所の無印良品。あの牧歌的な雰囲気で手に取ったのは真っ白なランチョンマット。付け焼き刃な事は分かっている。でも頼れるのはほんの僅かに残った真っ白な物を汚すまいと緊張する心。明日、私はこの真っ白なランチョンマットの上でミートソースパスタを食べようと思う。ただ一人の昼下がり、周りには誰もいない自宅、TVもYouTubeもNetflixも消した環境で静かに食べ物と向き合う。真摯な対応じゃなければ確実にミートソースは真っ白なランチョンマットを汚すだろう。

 

コロナ禍になってから気になっていたお店の料理をテイクアウトしたり、YouTubeで観た料理を家で試してみたり、UberEatsで多種多様な料理を頼んでみたり、食の充実度は以前より満たされたはずなのに今食べたい物がないのは何故か。なんとなく、仕方なく、口に運んでいたからか。

 

私は何を食べていたんだろう。命か、それとも餌だったのか。

明日、わかるといいな。

 

 

●読むと「そうだ、食器変えよう。素敵なお箸買おう。」って思います。で、その勢いで探し始めたら沼にハマります。こんまりメソッドでときめく物だけにしようと思っても全部ときめくので無理です。我が家は現在大皿フィーバー中です。