一人ひとりの名前を検索しながら読む。見たことあるような、ないような可愛い元アイドルたち。彼女たちはアイドルという舞台から私たちの普通の街に降りてきた。いや、戻ってきた。そのお話。「アイドルになりたい」と言って馬鹿にされない次元があるなら私だってアイドルになってみたかった。キラキラしてフリフリして笑顔で楽しそうに踊り歌う。せいぜい幼稚園までの夢。夢を堂々と言うことがこんなに難しい事だと知らなかった。現実的な未来へ自分の力量を過信せず進むことのほうが良いと思ってた。で、そんな現実的な私の今はどうよ。


この本に登場する元アイドルたちは前に進む勇気を持つ人たちだからか、視点を変えるのがとても上手で冷静で同年代より達観しているように思える。アイドルという位置なのに、中心じゃない。ものすごく遠くからアイドルを見ている。だから感心しかしない。そう、感心しかしない。読み終がサイダーのように爽やかなレベル。

 

だから、もっと、ドロドロの希望。
「ザ・ノンフィクション」でも観るかな。