先日受任した国選事件の接見に、

小菅にある東京拘置所に行って来ました。


というのも、被告人は、この前ここに書いたように、

もともとO警察署の留置場にいたのですが、

先日、東京拘置所に移管になったからです。



さて、本件は、無銭飲食の詐欺の事案なのですが、

被告人は、当初、

警察官に対しては詐欺の犯意を否認していたのですが、

後に、検察官取調で自白したという経緯があったようでした。


(国選を受任した弁護人は、まず、

検察庁の15階にある「記録閲覧室」に行き、

検察側から裁判所に提出される予定の証拠(供述調書等)

を閲覧しに行き、その後、被告人との接見に行くのが

普通だと思います。その記録閲覧により、

被告人が捜査段階でどんな供述をしているかが

弁護人には分かるわけです。)



つまり、一旦は否認していたわけで、

これはもしかしたら否認事件になるのかな、

などと考え、

もしそうだとしたら、「一体どの部分で争おうか??」

などと自問自答しながら電車に揺られて

小菅まで向かったのでした。


ところが、今日接見に行ってみると、

本人は全く争う気もなく、また

情状証人になるような人もいないので、

情状立証も殆どやりようがない、

というようなことになってしまいました。


被告人には、一応知り合いがいるようで、

その人に情状証人をお願いしてみようか、

と私から持ちかけはしたのですが、

色々事情があるということで、

被告人としてはそのようなことを頼んで

その人を巻き込みたくない、

ということでした。

本人は実刑を覚悟しているようではあります。


とはいえ、弁護人としては、

何か情状立証しないといけないだろう、

とは思うのですが、

本件に関しては、妙案が浮かびません。


公判期日の被告人質問で、

反省しているとか、更生の意欲とか、

言ってもらうしかないのかな、と思っています。


でも、前科もいくつかある人なので、

被告人質問でそんなことを言ってみても、

殆ど意味ないでしょうね。


無力感を感じずにはおれません。